2009.4.22設置
『今日からマ王』メインです。
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第八話 コンラッドの手料理
※前回同様、コンラッドとの同居でいちゃいちゃするお話です(汗
エレベーターでは、濃厚なキスをされたものの何とか無事に俺たちはコンラッドの部屋に辿り着いた。室内も、エントランス同様にモダンでシンプルなデザインだ。綺麗に片付いていてコンラッドらしい。
「ユーリ、晩御飯は何が食べたいですか?こうみえて、料理には自信があるんですよ」
そういうと、コンラッドは俺に器用に左目を閉じてウィンクしてみせる。
キ、キザな態度も決まってる。なんか、照れるな。
「すごいな、コンラッド。あ、そういえば、今日のお昼のサンドイッチ、あれもとってもおいしかったよ!(キスされてそれどころじゃなかたけど)え~っと、夕飯のリクエストだけど・・・・コンラッドの作ってくれるものなら何でもいいよ、すっげ~、楽しみ」
俺は、返事に答える。夕飯のことを考えるだけでお腹がすいてきた。そして、コンラッドが作ってくれることが嬉しくて期待に胸がふくらんだ。
「そんなに、はしゃいで。とても、可愛らしいです、ユーリ」
そういうと、コンラッドは背後から優しく俺を抱きすくめる。コンラッドのフレグランスのいい香りがふわりと、鼻腔をかすめる。
再び、甘い雰囲気になる。俺は、慌ててコンラッドの腕を振りほどくと彼に向きなおる。
「コンラッドー!!お腹すいたよ~、ご飯ご飯!!」
俺は大声で、甘い雰囲気をかき消す。
一刹那、コンラッドの顔が曇った気がした。けれど、彼はすぐにいつもの柔らかい笑顔に戻る。
「はい、ユーリ。では今からすぐに夕飯の支度にとりかかりますね」
「うん!!ありがとう、コンラッド」
俺は、満面の笑みで応える。
「それと、ユーリ。今のうちに宿題を済ませておいてくださいね。特に、俺の担当科目の英語の予習は念入りにお願いしますね」
悪戯な表情を浮かべて、彼が笑う。
「えぇ~、コンラッド先生、堪忍してください」
俺は、『宿題』という単語にげんなりしながらも、しぶしぶとカバンから教科書を取り出した。
30分くらいが、経過したころから部屋中にいい匂いが立ち込める。食欲をそそる、何かを焼く音も、じゅわ、じゅわ、と聞こえてくる。
「できましたよ、ユーリ」
コンラッドが料理の完成を告げる。その言葉を待ってました、とばかりに俺はリビングのソファから飛び上がる。そして、キッチンへ駆け込む。
真っ白なテーブルの上に、色とりどりの料理が並べてある。そのコントラストが美しい。俺が、目をぱちくりとさせていると、コンラッドが料理の説明をしてくれる。
「今日は、イタリア料理を作ってみました。前菜は、これ。『カップレーゼ』です。トマトの上にモッツァレラチーズを載せたシンプルなものですよ。こちらは、たことセロリのサラダです。メインディッシュは、魚料理にしました。『鯛のグリルバジルソース添え』です。今が旬の鯛を香草のいい香りと共に召し上がって下さい。あと、育ち盛りのユーリのためにピザも作りました。生地は、今朝つくって冷蔵庫に保存してあったので具を載せて焼くだけでしたからね。生ハムとルッコラのピザにしました」
俺は、一生懸命に料理の説明に耳を傾けていた。早く食べたいのを必死に抑えながら。
「うわ~、すごいよ!!俺、感動したよ。早速食べようよ、コンラッド~!!」
どれも、これもが舌が蕩けそうなほど美味しかった。俺は、あっという間に全てを平らげる。コンラッドは、そんな俺をとても嬉しそうに見つめている。
食欲が満たされて、俺はほんのりとした幸福感に満たされる。
「ありがとう、コンラッド。とってもおいしかったよ」
「どういたしまして、ユーリ」
コンラッドが優しく微笑む。
あ、そうだ。コンラッドにばかりこんなに手間を掛けさせちゃ悪いよな。今まで仕事してた上に、こんなにたくさん料理を作らせちゃったからな。
「コンラッド、俺が食器を洗うから。だから、コンラッドは風呂でも入ってきなよ」
俺が、コンラッドに提案する。
コンラッドは、やんわりと断る。
「いいえ、ユーリ。私は今、貴方の保護者でもありますからね。こういうことは、全て私に任せてください。ユーリは、のんびりとしていてください」
「もう、甘やかしすぎだよ、コンラッド」
俺は、少し頬を膨らませる。
コンラッドが、何かを思いついたような顔をする。
「あぁ、貴方は私にばかり負担をかけては悪いと思い、気を使ってくれたのですね」
「でしたらユーリ、後で一緒にお風呂に入ってくれませんか?とても、癒されると思いますから」
甘い瞳で、俺を見つめてくる。
ま、またしてもこのパターンか?!俺って、もしかしていつも墓穴を掘っているのか?
でも、あんなに美味しい料理を作ってくれたし・・・・。
「しょうがない、今日だけ・・・だからな」
俺は、小さな声で返事をすると一目散にキッチンから逃げ出した。
俺の馬鹿・・・・・なんか俺っていつもコンラッドの手のひらの上で転がされてないか?
え~い、考えるな、俺。
俺は、コンラッドが洗い物を片付けるまでの間、宿題をすることにした。その後のことが気になって、宿題どころではなかったけれど。
第八話 =完
※前回同様、コンラッドとの同居でいちゃいちゃするお話です(汗
エレベーターでは、濃厚なキスをされたものの何とか無事に俺たちはコンラッドの部屋に辿り着いた。室内も、エントランス同様にモダンでシンプルなデザインだ。綺麗に片付いていてコンラッドらしい。
「ユーリ、晩御飯は何が食べたいですか?こうみえて、料理には自信があるんですよ」
そういうと、コンラッドは俺に器用に左目を閉じてウィンクしてみせる。
キ、キザな態度も決まってる。なんか、照れるな。
「すごいな、コンラッド。あ、そういえば、今日のお昼のサンドイッチ、あれもとってもおいしかったよ!(キスされてそれどころじゃなかたけど)え~っと、夕飯のリクエストだけど・・・・コンラッドの作ってくれるものなら何でもいいよ、すっげ~、楽しみ」
俺は、返事に答える。夕飯のことを考えるだけでお腹がすいてきた。そして、コンラッドが作ってくれることが嬉しくて期待に胸がふくらんだ。
「そんなに、はしゃいで。とても、可愛らしいです、ユーリ」
そういうと、コンラッドは背後から優しく俺を抱きすくめる。コンラッドのフレグランスのいい香りがふわりと、鼻腔をかすめる。
再び、甘い雰囲気になる。俺は、慌ててコンラッドの腕を振りほどくと彼に向きなおる。
「コンラッドー!!お腹すいたよ~、ご飯ご飯!!」
俺は大声で、甘い雰囲気をかき消す。
一刹那、コンラッドの顔が曇った気がした。けれど、彼はすぐにいつもの柔らかい笑顔に戻る。
「はい、ユーリ。では今からすぐに夕飯の支度にとりかかりますね」
「うん!!ありがとう、コンラッド」
俺は、満面の笑みで応える。
「それと、ユーリ。今のうちに宿題を済ませておいてくださいね。特に、俺の担当科目の英語の予習は念入りにお願いしますね」
悪戯な表情を浮かべて、彼が笑う。
「えぇ~、コンラッド先生、堪忍してください」
俺は、『宿題』という単語にげんなりしながらも、しぶしぶとカバンから教科書を取り出した。
30分くらいが、経過したころから部屋中にいい匂いが立ち込める。食欲をそそる、何かを焼く音も、じゅわ、じゅわ、と聞こえてくる。
「できましたよ、ユーリ」
コンラッドが料理の完成を告げる。その言葉を待ってました、とばかりに俺はリビングのソファから飛び上がる。そして、キッチンへ駆け込む。
真っ白なテーブルの上に、色とりどりの料理が並べてある。そのコントラストが美しい。俺が、目をぱちくりとさせていると、コンラッドが料理の説明をしてくれる。
「今日は、イタリア料理を作ってみました。前菜は、これ。『カップレーゼ』です。トマトの上にモッツァレラチーズを載せたシンプルなものですよ。こちらは、たことセロリのサラダです。メインディッシュは、魚料理にしました。『鯛のグリルバジルソース添え』です。今が旬の鯛を香草のいい香りと共に召し上がって下さい。あと、育ち盛りのユーリのためにピザも作りました。生地は、今朝つくって冷蔵庫に保存してあったので具を載せて焼くだけでしたからね。生ハムとルッコラのピザにしました」
俺は、一生懸命に料理の説明に耳を傾けていた。早く食べたいのを必死に抑えながら。
「うわ~、すごいよ!!俺、感動したよ。早速食べようよ、コンラッド~!!」
どれも、これもが舌が蕩けそうなほど美味しかった。俺は、あっという間に全てを平らげる。コンラッドは、そんな俺をとても嬉しそうに見つめている。
食欲が満たされて、俺はほんのりとした幸福感に満たされる。
「ありがとう、コンラッド。とってもおいしかったよ」
「どういたしまして、ユーリ」
コンラッドが優しく微笑む。
あ、そうだ。コンラッドにばかりこんなに手間を掛けさせちゃ悪いよな。今まで仕事してた上に、こんなにたくさん料理を作らせちゃったからな。
「コンラッド、俺が食器を洗うから。だから、コンラッドは風呂でも入ってきなよ」
俺が、コンラッドに提案する。
コンラッドは、やんわりと断る。
「いいえ、ユーリ。私は今、貴方の保護者でもありますからね。こういうことは、全て私に任せてください。ユーリは、のんびりとしていてください」
「もう、甘やかしすぎだよ、コンラッド」
俺は、少し頬を膨らませる。
コンラッドが、何かを思いついたような顔をする。
「あぁ、貴方は私にばかり負担をかけては悪いと思い、気を使ってくれたのですね」
「でしたらユーリ、後で一緒にお風呂に入ってくれませんか?とても、癒されると思いますから」
甘い瞳で、俺を見つめてくる。
ま、またしてもこのパターンか?!俺って、もしかしていつも墓穴を掘っているのか?
でも、あんなに美味しい料理を作ってくれたし・・・・。
「しょうがない、今日だけ・・・だからな」
俺は、小さな声で返事をすると一目散にキッチンから逃げ出した。
俺の馬鹿・・・・・なんか俺っていつもコンラッドの手のひらの上で転がされてないか?
え~い、考えるな、俺。
俺は、コンラッドが洗い物を片付けるまでの間、宿題をすることにした。その後のことが気になって、宿題どころではなかったけれど。
第八話 =完
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