2009.4.22設置
『今日からマ王』メインです。
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第十一話 副担任はジュリアさん??
※ユーリのクラスの副担任がジュリアさんになるお話です。ヴォルユ気味です。
教室に着くと、隣の席のヴォルフラムに話しかけられる。制服のコバルトブルーのタイが、彼のサファイアブルーの瞳と眩いプラチナブロンドの髪に調和している。
ヴォルフラムって、本当に美少年だよな。
「ユーリ、何かあったのか?少し元気が無いように見えるぞ」
彼に、中性的な美声で尋ねられる。
変な夢を見たせいで、きっと俺は元気が無いんだと思う。それにしても、昨日から俺はヴォルフラムに心配ばかりさせている気がする。ヴォルフラムは、いつも、俺のことを見てて、気づかってくれて案外いい奴だよな。
俺は、彼の優しさに思わず頬が緩んでしまう。
「ありがとうな、いつも俺のこと気に掛けてくれて。でも、本当に何でもないから」
彼は、白い頬を薄紅色に染めるとそっぽをむいてしまう。
「全く、僕にこんなに心配させるなんて、なんて奴だ。このへなちょこめ!」
「あぁ~、もう。だからへなちょこ言うな~!(こっちの世界でまで)」
ヴォルフラムとふざけ合っていると、教室のドアが開けられる。そこから、入ってきたのは相変わらずスーツ姿の決まったコンラッド。伝統的な英国風スタイルの3つボタンのシングルスーツをスマートに着こなしている。・・・・・・と、ジュリアさん?!
何だ、何だ、この展開は?この世界に新キャラ登場か?
コンラッドが、穏やかな声でジュリアさんの紹介をする。
「皆さん、おはようございます。皆さんに、今日からこのクラスの副担任になった先生を紹介しますね。では、スザナ先生、一言挨拶をお願いします」
コンラッドに、促されると、ジュリアさんが彼に軽く一礼をして、物静かに前に出る。
「今日から、このクラスの副担任を任されることになりました。スザナ・ジュリアと申します。到らない点も多々あると思いますが、よろしくお願いします」
髪も肌も瞳も色素が薄く、とても可憐な容姿だ。腰まである長い髪をさらり、と垂らして慈悲深く一礼をすると、顔を上げて、ふわり、と微笑む。まるで、華がほころんだみたいに。
やっぱり、ジュリアさんって本当に美人だよな。すごく可憐だし。なんか、コンラッドと並ぶと絵になるなぁ。俺が、彼の横に並ぶよりずっと恋人同士にみえるよ。
あれ、何でかな。少し、胸が痛い。
「いてっ!」
突然、横からヴォルフラムが俺の耳を掴む。
「何を、見惚れている!この、浮気者め!」
彼は、大きな眼を吊り上げて、俺を睨みつける。だけど・・・・、破天荒なヴォルフラムの行動で、先程僅かに感じた胸の痛みが拭い去られた。
ヴォルフラムのいつもの決まり台詞は、なんだか可笑しくて俺を元気な気持ちにさせてくれる。自分の気持ちを照れながらも、大胆に表現してくる彼のそばにいると、心が軽くなる。
「ありがとう、なんか元気が出たよ」
ヴォルフラムに、微笑みかける。
「な、何だ、会話がつながってないぞ?おかしな奴だな、まったく」
そういうと、ヴォルフラムはそっぽを向く。でも、少し嬉しげに顔をほころばせているのが、視界の端に見えた。
第十一話 =完
※ユーリのクラスの副担任がジュリアさんになるお話です。ヴォルユ気味です。
教室に着くと、隣の席のヴォルフラムに話しかけられる。制服のコバルトブルーのタイが、彼のサファイアブルーの瞳と眩いプラチナブロンドの髪に調和している。
ヴォルフラムって、本当に美少年だよな。
「ユーリ、何かあったのか?少し元気が無いように見えるぞ」
彼に、中性的な美声で尋ねられる。
変な夢を見たせいで、きっと俺は元気が無いんだと思う。それにしても、昨日から俺はヴォルフラムに心配ばかりさせている気がする。ヴォルフラムは、いつも、俺のことを見てて、気づかってくれて案外いい奴だよな。
俺は、彼の優しさに思わず頬が緩んでしまう。
「ありがとうな、いつも俺のこと気に掛けてくれて。でも、本当に何でもないから」
彼は、白い頬を薄紅色に染めるとそっぽをむいてしまう。
「全く、僕にこんなに心配させるなんて、なんて奴だ。このへなちょこめ!」
「あぁ~、もう。だからへなちょこ言うな~!(こっちの世界でまで)」
ヴォルフラムとふざけ合っていると、教室のドアが開けられる。そこから、入ってきたのは相変わらずスーツ姿の決まったコンラッド。伝統的な英国風スタイルの3つボタンのシングルスーツをスマートに着こなしている。・・・・・・と、ジュリアさん?!
何だ、何だ、この展開は?この世界に新キャラ登場か?
コンラッドが、穏やかな声でジュリアさんの紹介をする。
「皆さん、おはようございます。皆さんに、今日からこのクラスの副担任になった先生を紹介しますね。では、スザナ先生、一言挨拶をお願いします」
コンラッドに、促されると、ジュリアさんが彼に軽く一礼をして、物静かに前に出る。
「今日から、このクラスの副担任を任されることになりました。スザナ・ジュリアと申します。到らない点も多々あると思いますが、よろしくお願いします」
髪も肌も瞳も色素が薄く、とても可憐な容姿だ。腰まである長い髪をさらり、と垂らして慈悲深く一礼をすると、顔を上げて、ふわり、と微笑む。まるで、華がほころんだみたいに。
やっぱり、ジュリアさんって本当に美人だよな。すごく可憐だし。なんか、コンラッドと並ぶと絵になるなぁ。俺が、彼の横に並ぶよりずっと恋人同士にみえるよ。
あれ、何でかな。少し、胸が痛い。
「いてっ!」
突然、横からヴォルフラムが俺の耳を掴む。
「何を、見惚れている!この、浮気者め!」
彼は、大きな眼を吊り上げて、俺を睨みつける。だけど・・・・、破天荒なヴォルフラムの行動で、先程僅かに感じた胸の痛みが拭い去られた。
ヴォルフラムのいつもの決まり台詞は、なんだか可笑しくて俺を元気な気持ちにさせてくれる。自分の気持ちを照れながらも、大胆に表現してくる彼のそばにいると、心が軽くなる。
「ありがとう、なんか元気が出たよ」
ヴォルフラムに、微笑みかける。
「な、何だ、会話がつながってないぞ?おかしな奴だな、まったく」
そういうと、ヴォルフラムはそっぽを向く。でも、少し嬉しげに顔をほころばせているのが、視界の端に見えた。
第十一話 =完
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