2009.4.22設置
『今日からマ王』メインです。
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第二話 ヴォルフラムはクラスメート??
※異世界のヴォルフラムは、ユーリのクラスメートで、相変わらずつんでれ君です。
俺の態度が、挙動不審だからと心配された。そして、ヴォルフラムによって俺は強制的に保健室に連行されている。
それも、当然だよ。いきなりコンラッドが先生で、ヴォルフラムが同級生っていう世界に飛ばされたんだから。
それにしても、なんて力で俺の手を引っ張っていくんだよ、ヴォルフのやつ~。
「ちょっと、ヴォルフラム。いつまでそんな力で俺の手を握ってんだよ。保健室は、逃げていかないよ。」
すると、はっとした顔をしてヴォルフラムが申し訳なさそうに謝ってきた。
「す、すまない。ユーリ。ユーリのことを想うと心配でいてもたってもいられなくってな・・・。だ、だから、お前が悪いんだぞ!仕方がない、手が痛いのならこれでどうだ?」
真っ白な頬を紅色に染めて、美少年は細く長い指を俺の指に絡めて手をつないできた。自分でしてきたくせに、照れているのか口がへの字に曲がっている。
なんか、余計に恥ずかしいんですけど。さっきの痛い手の握り方のほうが、ある意味、ましだったかも。
「ヴォルフラム~、あのさぁ、この手のつなぎ方って恋人つなぎだよ?」
俺がそう言っただけで、耳まで真っ赤にしてこちらを睨んでくる。
「ぼ、僕はそのくらいお前のことを想っているということだ!このへなちょこめ!そんなことも分からないのか?」
あまりにも、真剣で必死なヴォルフラムがちょっとだけ可愛くみえた。って、いかんいかん。でも、まぁ、しょうがない。この恥ずかしいつなぎ方でもよしとするか。
「わかった、わかった。ヴォルフラム。でもほら、もう保健室についたみたいだぞ?」
「ちっ、もう着いたのか?もっとユーリとこうして恋人繋ぎを楽しんでいたかったというのに。」
「はは・・、ヴォルフラム。さぁさぁ、次の授業が始まっちゃうよ。行った行った~!」
手をほどいて、ヴォルフラムの背中をどんと押す。
「わっ、ユーリ。お前はそんなに僕から離れていたいのか?やっぱり、僕のことは嫌いなのか?」
今にも消え入りそうな声を出して、かすかに震えながらそうつぶやく。
今にも泣きそうなヴォルフラムのあたまを撫でてやりながら言う。
「あ~、もう。はいはい、嫌いじゃないよ。ヴォルフラムの一生懸命なとことか結構好きかも。」
ぱっと顔を輝かせて、ヴォルフラムは眩い笑顔を見せた。
「当然だ。それから、授業中はおかしなことを言っていて不安に思ったが、なんだ、まともじゃないか。でも、一応休んでおいたほうがいいからな。次の休み時間にまたきてやるから、大人しくしているんだぞ。」
それだけ、言い残すとそそくさと退散していった。ヴォルフラムのやつ、照れてるのかも。
さてと、保健室に入りますか。
保健室のドアの引き戸を引く。
第二話 完=
※異世界のヴォルフラムは、ユーリのクラスメートで、相変わらずつんでれ君です。
俺の態度が、挙動不審だからと心配された。そして、ヴォルフラムによって俺は強制的に保健室に連行されている。
それも、当然だよ。いきなりコンラッドが先生で、ヴォルフラムが同級生っていう世界に飛ばされたんだから。
それにしても、なんて力で俺の手を引っ張っていくんだよ、ヴォルフのやつ~。
「ちょっと、ヴォルフラム。いつまでそんな力で俺の手を握ってんだよ。保健室は、逃げていかないよ。」
すると、はっとした顔をしてヴォルフラムが申し訳なさそうに謝ってきた。
「す、すまない。ユーリ。ユーリのことを想うと心配でいてもたってもいられなくってな・・・。だ、だから、お前が悪いんだぞ!仕方がない、手が痛いのならこれでどうだ?」
真っ白な頬を紅色に染めて、美少年は細く長い指を俺の指に絡めて手をつないできた。自分でしてきたくせに、照れているのか口がへの字に曲がっている。
なんか、余計に恥ずかしいんですけど。さっきの痛い手の握り方のほうが、ある意味、ましだったかも。
「ヴォルフラム~、あのさぁ、この手のつなぎ方って恋人つなぎだよ?」
俺がそう言っただけで、耳まで真っ赤にしてこちらを睨んでくる。
「ぼ、僕はそのくらいお前のことを想っているということだ!このへなちょこめ!そんなことも分からないのか?」
あまりにも、真剣で必死なヴォルフラムがちょっとだけ可愛くみえた。って、いかんいかん。でも、まぁ、しょうがない。この恥ずかしいつなぎ方でもよしとするか。
「わかった、わかった。ヴォルフラム。でもほら、もう保健室についたみたいだぞ?」
「ちっ、もう着いたのか?もっとユーリとこうして恋人繋ぎを楽しんでいたかったというのに。」
「はは・・、ヴォルフラム。さぁさぁ、次の授業が始まっちゃうよ。行った行った~!」
手をほどいて、ヴォルフラムの背中をどんと押す。
「わっ、ユーリ。お前はそんなに僕から離れていたいのか?やっぱり、僕のことは嫌いなのか?」
今にも消え入りそうな声を出して、かすかに震えながらそうつぶやく。
今にも泣きそうなヴォルフラムのあたまを撫でてやりながら言う。
「あ~、もう。はいはい、嫌いじゃないよ。ヴォルフラムの一生懸命なとことか結構好きかも。」
ぱっと顔を輝かせて、ヴォルフラムは眩い笑顔を見せた。
「当然だ。それから、授業中はおかしなことを言っていて不安に思ったが、なんだ、まともじゃないか。でも、一応休んでおいたほうがいいからな。次の休み時間にまたきてやるから、大人しくしているんだぞ。」
それだけ、言い残すとそそくさと退散していった。ヴォルフラムのやつ、照れてるのかも。
さてと、保健室に入りますか。
保健室のドアの引き戸を引く。
第二話 完=
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