2009.4.22設置
『今日からマ王』メインです。
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第一話 コンラッドが危険な眼鏡を手に入れた。
※鬼○眼鏡(某有名BLゲーム)のマ王パロディーです。眼鏡をかけると、性格が鬼畜になってしまうというお話です。エロ気味なので苦手な方は注意してください。今回は、エロくないです。
怪しげな月夜、ざわざわと木々が揺れ動く。
ー何者かがいる!
俺の本能が、訴えかける。瞬時に剣を抜いて得体の知りえぬ正体に身構える。
ふいに、耳元で囁かれる。
「さすがは、コンラッドさん。よくぞ、私の気配にお気づきになりました」
いきなり、背後にたたれて一瞬気後れした。しかし、すぐに踵を返し鉾先を相手に突きつける。
しかし、突きつけたように見えた瞬間。ぐにゃり、と見たことも無いような形に相手は姿を歪めていた。
そして、なんとそれは残像であった。気がつくと、相手は5メートルほど離れたところに佇んでいる。真っ黒の帽子、手袋、コートを覆っている。見事な金髪は、三つ編みに結わえてあり、腰までの長さがある。この姿、魔族だろうか、いやそれとも法術使いか。
ふふ、と男の怪しげな眼鏡の奥の瞳が細められる。
「私は、貴方と戦おうなどとは露ほども思っておりません。それよりも、今日は貴方にとても素敵なアイテムをお持ちしたのです」
そういうと、男は懐からシルバーフレームの眼鏡をうやうやしく取り出した。
「さぁ、どうぞ」
「俺には、そのような怪しげなものは必要ない。迅速に立ち去り願おう」
俺は、そういうと再び男に向けて鉾先を切った。
その寸分の間に、俺の剣は飛ばされた。そして、あろうことか俺は地面にひざまづいていた。
く・・・・体がいうことを利かない。膝の力がすっかりと抜け落ちている。
「いいですか。貴方にはとてもこの眼鏡が必要なんですよ。私には、手にとるように分かるのです。貴方の中に渦巻く貴方も認めたくない深淵の暗闇を、解放してみてはいかがですか?とても、甘く耽美な世界が貴方に訪れるでしょう」
ふふふ、と妖しく笑いながら男が近づいてくる。くそ・・・・体が動かない!!男は、俺に近づくと先ほどの眼鏡を強引に俺にかけた。
「とてもよく、貴方にお似合いですよ。さぁ、心ゆくまで貴方の欲望のままに行動するのです。さぁ、甘く罪深い世界へ身を沈めるのです」
一瞬、頭から血の気が引いていくのが分かった。酸素がめぐり過ぎて軽い眩暈を起こす。
しかし、それと同時に俺は激しい渇望感に満たされていった。俺の中の欲望が何かを求めて渇き切っている。
体の融通が、いつの間にか利くようになっていた。そして、あの黒コートの男も姿を消していた。
第一話 =完
※鬼○眼鏡(某有名BLゲーム)のマ王パロディーです。眼鏡をかけると、性格が鬼畜になってしまうというお話です。エロ気味なので苦手な方は注意してください。今回は、エロくないです。
怪しげな月夜、ざわざわと木々が揺れ動く。
ー何者かがいる!
俺の本能が、訴えかける。瞬時に剣を抜いて得体の知りえぬ正体に身構える。
ふいに、耳元で囁かれる。
「さすがは、コンラッドさん。よくぞ、私の気配にお気づきになりました」
いきなり、背後にたたれて一瞬気後れした。しかし、すぐに踵を返し鉾先を相手に突きつける。
しかし、突きつけたように見えた瞬間。ぐにゃり、と見たことも無いような形に相手は姿を歪めていた。
そして、なんとそれは残像であった。気がつくと、相手は5メートルほど離れたところに佇んでいる。真っ黒の帽子、手袋、コートを覆っている。見事な金髪は、三つ編みに結わえてあり、腰までの長さがある。この姿、魔族だろうか、いやそれとも法術使いか。
ふふ、と男の怪しげな眼鏡の奥の瞳が細められる。
「私は、貴方と戦おうなどとは露ほども思っておりません。それよりも、今日は貴方にとても素敵なアイテムをお持ちしたのです」
そういうと、男は懐からシルバーフレームの眼鏡をうやうやしく取り出した。
「さぁ、どうぞ」
「俺には、そのような怪しげなものは必要ない。迅速に立ち去り願おう」
俺は、そういうと再び男に向けて鉾先を切った。
その寸分の間に、俺の剣は飛ばされた。そして、あろうことか俺は地面にひざまづいていた。
く・・・・体がいうことを利かない。膝の力がすっかりと抜け落ちている。
「いいですか。貴方にはとてもこの眼鏡が必要なんですよ。私には、手にとるように分かるのです。貴方の中に渦巻く貴方も認めたくない深淵の暗闇を、解放してみてはいかがですか?とても、甘く耽美な世界が貴方に訪れるでしょう」
ふふふ、と妖しく笑いながら男が近づいてくる。くそ・・・・体が動かない!!男は、俺に近づくと先ほどの眼鏡を強引に俺にかけた。
「とてもよく、貴方にお似合いですよ。さぁ、心ゆくまで貴方の欲望のままに行動するのです。さぁ、甘く罪深い世界へ身を沈めるのです」
一瞬、頭から血の気が引いていくのが分かった。酸素がめぐり過ぎて軽い眩暈を起こす。
しかし、それと同時に俺は激しい渇望感に満たされていった。俺の中の欲望が何かを求めて渇き切っている。
体の融通が、いつの間にか利くようになっていた。そして、あの黒コートの男も姿を消していた。
第一話 =完
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