2009.4.22設置
『今日からマ王』メインです。
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※捏造な上に、とんでも展開(アーダルベルト×コンラッド^^;)ですが、どうぞ^^;
あなたは、俺の・・・・・・。
それは、恋とは違う。違った。
けれど、互いに惹かれあうものがあった。
彼女の側にいるだけで、心が落ち着いた。
不思議なひとだった。
ジュリアと初めて遭ったのは、母が彼女を俺に紹介したときだった。 ――アーダルベルトの婚約者だと、紹介されたときだった。
そのときに、何か心に触れるものがあった。
懐かしいような、暖かいような・・・・・・優しい気持ちになった。
俺には姉がいないが、彼女に姉のような肉親の情を抱いたのだと思う。
ウィンコット家の剣術指南役として、彼女の館に通うことになった。その合間に、俺達は白い花が咲き誇る庭で、共に静かなときを過ごした。ウィンコット領の過ごしやすい、涼やかな風に吹かれながら。
特にこれといった話はしなかった。けれど、何気ない発言から覗える彼女の優しさに、厭世観が癒されていくような気がした。前向きに生きられる希望を、見つけられる気がした。
恋愛というよりも、もっと高尚なものだった。俺は、ジュリアの信者のようなものだったのかもしれない。
そう、彼のように―― アーダルベルトの彼女に対するような不器用で熱い恋ではなかった。
彼女とは、揺るぎ無い信頼で繋がっていた。
それだから、俺には分かった。なぜ彼女が俺を選んだのかを。どうして彼女の魂を地球に運ぶのに、婚約者のアーダルベルトではなく俺を選んだのかを。
******
「コンラッド、少しいいか?」
俺が、地球から戻った日だった。城外に私用で出ていた俺は、苦い顔のアーダルベルトに呼び止められた。
その彼の表情から、すぐに彼の心のうちが読み取れた。
俺は、気づかれない程度に失笑すると、ノーカンティから下馬して石畳に足を下ろした。ノーカンティの引き手を石に繋ぎながら、アーダルベルトを見上げた。
「いくらでも付き合うよ。俺とジュリアとの誤解が解けるまでね」
蒼い目を見開くアーダルベルトを尻目に、場末の酒場へと足を踏み入れた。後を追うように、彼も中に入ってきた。
店内は薄暗く、清掃も行き届いていない。酔っ払った客達は、皆酒に夢中というより、すでに酔いつぶれておりこちらを向くこともなかった。中には、不労者達まで混ざっているようだった。
煽るように酒を飲み続ける彼は、なかなか核心をついてこなかった。
俺も、彼に合わせて、酒をあおった。彼が、ジュリアの話を持ち出すのを待っていた。俺から彼女の話を切り出すと、まるで彼女との仲を言い訳するようだと思ったからだ。
不純物の多く混ざった安物の酒は、酔いが回るのが早いらしい。俺は、熱っぽい頭を支えながら、肘を机についた。
「くっ・・・はは・・・・。俺は、惨めだよな。最愛の人に、信頼されてなかったなんて―― !!」
乾いたハスキーな笑い声と共に、とうとうアーダルベルトがジュリアの話を持ち出した。
「アーダルベルト、それは違う―― っ!」
「はっ、何が違うんだよ? コンラッド、お前、聞くところによるとウィンコット家に出入りしてたんだってな? 随分、彼女と仲睦まじい姿を、メイド達に見せていたらしいな?」
にわかに声を荒げたアーダルベルトは、剣だこのある節くれだった指で、俺の手首を掴みあげた。彼も相当酔っているのか、空色の目が充血している。俺を掴む手が熱く、大きな身体が浅い呼吸で上下している。
「違う! ジュリアとは、お前が思っているような関係じゃない―― っ!」
俺の手首を掴む、アーダルベルトの指が力を増していく。その苦痛に、思わず顔をしかめてしまう。剣術を除いては、ことに肉弾戦においては、彼にお手上げだ。
「では、なぜだ?! どうして、婚約者のはずの俺が、彼女の魂を預けられなかったんだ? どうして、眞王のみならず彼女までもが、お前を選んだ?! せめて、彼女の魂くらい、俺に預けてほしかった!! 俺は、愛されていなかったのか?!」
「アーダルベルト!! 違う、彼女は、お前を愛していたからこそお前を地球に行かせなかったんだ。お前が彼女をどれだけ愛していたか、彼女は十分に知っていた。だから、だ」
俺の最後の言葉を聞く前に、彼は俺に倒れてきた。どうやら、そうとう酔いが回っていたらしい。
近くの宿屋まで、頑健な男を運ぶことにした。身体は、頑丈そうなくせに、心は繊細で不器用な男を。
******
簡素なベッドに、アーダルベルトを寝かせて、コップに水を汲む。
彼の横に腰を降ろし、冷たいグラスを彼の顔に押し当ててやる。すると、小さなうめき声を上げながら、彼は、眩しそうに目を開いた。
彼は、俺に気がつくと、コップを奪い取り、勢いよく水を飲み干した。ごくごくと、小気味よく喉仏が上下していく。水を飲み干すと、彼は満足そうに目を細めた。
「コンラッド、お前、なんか雰囲気が変わったな? 地球に行ってから。随分と幸せそうな顔してるな? ジュリアに、愛されていると核心できて嬉しかったんだろ?」
「アーダルベルト! 違う、と何度いったら・・・・・っぁ、何を、するっ?」
逞しい躯が、唐突に俺にのしかかる。重みに逆らえずにあっさりと視界が反転して、古びた天井が広がった。
俺を見下ろす男は、酒のせいですっかり目が据わっていた。せっかくの金髪も乱れている。
「お前は、男の俺からみても綺麗だからな。むろん、彼女は盲目だが。でも、この肌・・・・・・。肌理が細かくて、女みたいだな?」
「よせっ、お前、酔っているだろ・・・・・・っ!?」
乱暴に軍服の前を肌蹴られて、ごつい指が鎖骨の辺りを徘徊した。
「この綺麗な、吸い付くような肌で、彼女を誘惑したのか?・・・・・・あぁ、そうだな、確かにこんなさわり心地だったら、婚約者の存在も忘れてしまうかもしれないな」
「いいかげん、ふざけるな!!」
嬲るように俺の肌を滑る彼の手つきに、堪らず相手の鳩尾を蹴った。けれど、すっかり酔いが回っているのか、いつもの半分も力が籠められなかった。ただでさえ、体格差のある彼には肉弾戦では敵いそうもないというのに。
彼は、僅かに眉を潜めただけで、再び俺の皮膚を撫で回した。
胸元をすっかり晒して嬲られて、羞恥と屈辱に震えながら、ただ彼を睨み上げた。
ただ、彼の目が据わっていて正気でないことだけが、唯一の救いだった。
裏へつづく。
ヒント、右下、英語。
★あとがき★
また、やってしまった~><
続けたいような、こわいような・・・・・。励ましをいただけたら、がっつり?エロシーン書いて続けます。そして、最後は爽やかコンユ風味で締めくくれたらいいな。こんなでも、コンユサイトですから。いろいろごめんなさい。。。
web拍手で、続き希望のスイッチを押してくださった方、ありがとうです^^web拍手もありがとうございました^^
勇気づけられましたので、裏を書きますね^^
管理人は、とても気が弱いのです(汗)
あなたは、俺の・・・・・・。
それは、恋とは違う。違った。
けれど、互いに惹かれあうものがあった。
彼女の側にいるだけで、心が落ち着いた。
不思議なひとだった。
ジュリアと初めて遭ったのは、母が彼女を俺に紹介したときだった。 ――アーダルベルトの婚約者だと、紹介されたときだった。
そのときに、何か心に触れるものがあった。
懐かしいような、暖かいような・・・・・・優しい気持ちになった。
俺には姉がいないが、彼女に姉のような肉親の情を抱いたのだと思う。
ウィンコット家の剣術指南役として、彼女の館に通うことになった。その合間に、俺達は白い花が咲き誇る庭で、共に静かなときを過ごした。ウィンコット領の過ごしやすい、涼やかな風に吹かれながら。
特にこれといった話はしなかった。けれど、何気ない発言から覗える彼女の優しさに、厭世観が癒されていくような気がした。前向きに生きられる希望を、見つけられる気がした。
恋愛というよりも、もっと高尚なものだった。俺は、ジュリアの信者のようなものだったのかもしれない。
そう、彼のように―― アーダルベルトの彼女に対するような不器用で熱い恋ではなかった。
彼女とは、揺るぎ無い信頼で繋がっていた。
それだから、俺には分かった。なぜ彼女が俺を選んだのかを。どうして彼女の魂を地球に運ぶのに、婚約者のアーダルベルトではなく俺を選んだのかを。
******
「コンラッド、少しいいか?」
俺が、地球から戻った日だった。城外に私用で出ていた俺は、苦い顔のアーダルベルトに呼び止められた。
その彼の表情から、すぐに彼の心のうちが読み取れた。
俺は、気づかれない程度に失笑すると、ノーカンティから下馬して石畳に足を下ろした。ノーカンティの引き手を石に繋ぎながら、アーダルベルトを見上げた。
「いくらでも付き合うよ。俺とジュリアとの誤解が解けるまでね」
蒼い目を見開くアーダルベルトを尻目に、場末の酒場へと足を踏み入れた。後を追うように、彼も中に入ってきた。
店内は薄暗く、清掃も行き届いていない。酔っ払った客達は、皆酒に夢中というより、すでに酔いつぶれておりこちらを向くこともなかった。中には、不労者達まで混ざっているようだった。
煽るように酒を飲み続ける彼は、なかなか核心をついてこなかった。
俺も、彼に合わせて、酒をあおった。彼が、ジュリアの話を持ち出すのを待っていた。俺から彼女の話を切り出すと、まるで彼女との仲を言い訳するようだと思ったからだ。
不純物の多く混ざった安物の酒は、酔いが回るのが早いらしい。俺は、熱っぽい頭を支えながら、肘を机についた。
「くっ・・・はは・・・・。俺は、惨めだよな。最愛の人に、信頼されてなかったなんて―― !!」
乾いたハスキーな笑い声と共に、とうとうアーダルベルトがジュリアの話を持ち出した。
「アーダルベルト、それは違う―― っ!」
「はっ、何が違うんだよ? コンラッド、お前、聞くところによるとウィンコット家に出入りしてたんだってな? 随分、彼女と仲睦まじい姿を、メイド達に見せていたらしいな?」
にわかに声を荒げたアーダルベルトは、剣だこのある節くれだった指で、俺の手首を掴みあげた。彼も相当酔っているのか、空色の目が充血している。俺を掴む手が熱く、大きな身体が浅い呼吸で上下している。
「違う! ジュリアとは、お前が思っているような関係じゃない―― っ!」
俺の手首を掴む、アーダルベルトの指が力を増していく。その苦痛に、思わず顔をしかめてしまう。剣術を除いては、ことに肉弾戦においては、彼にお手上げだ。
「では、なぜだ?! どうして、婚約者のはずの俺が、彼女の魂を預けられなかったんだ? どうして、眞王のみならず彼女までもが、お前を選んだ?! せめて、彼女の魂くらい、俺に預けてほしかった!! 俺は、愛されていなかったのか?!」
「アーダルベルト!! 違う、彼女は、お前を愛していたからこそお前を地球に行かせなかったんだ。お前が彼女をどれだけ愛していたか、彼女は十分に知っていた。だから、だ」
俺の最後の言葉を聞く前に、彼は俺に倒れてきた。どうやら、そうとう酔いが回っていたらしい。
近くの宿屋まで、頑健な男を運ぶことにした。身体は、頑丈そうなくせに、心は繊細で不器用な男を。
******
簡素なベッドに、アーダルベルトを寝かせて、コップに水を汲む。
彼の横に腰を降ろし、冷たいグラスを彼の顔に押し当ててやる。すると、小さなうめき声を上げながら、彼は、眩しそうに目を開いた。
彼は、俺に気がつくと、コップを奪い取り、勢いよく水を飲み干した。ごくごくと、小気味よく喉仏が上下していく。水を飲み干すと、彼は満足そうに目を細めた。
「コンラッド、お前、なんか雰囲気が変わったな? 地球に行ってから。随分と幸せそうな顔してるな? ジュリアに、愛されていると核心できて嬉しかったんだろ?」
「アーダルベルト! 違う、と何度いったら・・・・・っぁ、何を、するっ?」
逞しい躯が、唐突に俺にのしかかる。重みに逆らえずにあっさりと視界が反転して、古びた天井が広がった。
俺を見下ろす男は、酒のせいですっかり目が据わっていた。せっかくの金髪も乱れている。
「お前は、男の俺からみても綺麗だからな。むろん、彼女は盲目だが。でも、この肌・・・・・・。肌理が細かくて、女みたいだな?」
「よせっ、お前、酔っているだろ・・・・・・っ!?」
乱暴に軍服の前を肌蹴られて、ごつい指が鎖骨の辺りを徘徊した。
「この綺麗な、吸い付くような肌で、彼女を誘惑したのか?・・・・・・あぁ、そうだな、確かにこんなさわり心地だったら、婚約者の存在も忘れてしまうかもしれないな」
「いいかげん、ふざけるな!!」
嬲るように俺の肌を滑る彼の手つきに、堪らず相手の鳩尾を蹴った。けれど、すっかり酔いが回っているのか、いつもの半分も力が籠められなかった。ただでさえ、体格差のある彼には肉弾戦では敵いそうもないというのに。
彼は、僅かに眉を潜めただけで、再び俺の皮膚を撫で回した。
胸元をすっかり晒して嬲られて、羞恥と屈辱に震えながら、ただ彼を睨み上げた。
ただ、彼の目が据わっていて正気でないことだけが、唯一の救いだった。
裏へつづく。
ヒント、右下、英語。
★あとがき★
また、やってしまった~><
続けたいような、こわいような・・・・・。励ましをいただけたら、がっつり?エロシーン書いて続けます。そして、最後は爽やかコンユ風味で締めくくれたらいいな。こんなでも、コンユサイトですから。いろいろごめんなさい。。。
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勇気づけられましたので、裏を書きますね^^
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とても気が弱く長いものに巻かれろ的な性格です。
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