忍者ブログ
2009.4.22設置 『今日からマ王』メインです。 
<< 08  2024/09  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30    10 >>


2024/09/22 (Sun)                  [PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2010/01/23 (Sat)                  あなたは、俺の・・・・・・。
※捏造な上に、とんでも展開(アーダルベルト×コンラッド^^;)ですが、どうぞ^^;

あなたは、俺の・・・・・・。



 それは、恋とは違う。違った。
 けれど、互いに惹かれあうものがあった。

 彼女の側にいるだけで、心が落ち着いた。
 不思議なひとだった。
 ジュリアと初めて遭ったのは、母が彼女を俺に紹介したときだった。 ――アーダルベルトの婚約者だと、紹介されたときだった。

 そのときに、何か心に触れるものがあった。
 懐かしいような、暖かいような・・・・・・優しい気持ちになった。
 俺には姉がいないが、彼女に姉のような肉親の情を抱いたのだと思う。

 ウィンコット家の剣術指南役として、彼女の館に通うことになった。その合間に、俺達は白い花が咲き誇る庭で、共に静かなときを過ごした。ウィンコット領の過ごしやすい、涼やかな風に吹かれながら。
 特にこれといった話はしなかった。けれど、何気ない発言から覗える彼女の優しさに、厭世観が癒されていくような気がした。前向きに生きられる希望を、見つけられる気がした。

 恋愛というよりも、もっと高尚なものだった。俺は、ジュリアの信者のようなものだったのかもしれない。


 そう、彼のように―― アーダルベルトの彼女に対するような不器用で熱い恋ではなかった。
 彼女とは、揺るぎ無い信頼で繋がっていた。


 それだから、俺には分かった。なぜ彼女が俺を選んだのかを。どうして彼女の魂を地球に運ぶのに、婚約者のアーダルベルトではなく俺を選んだのかを。


******


「コンラッド、少しいいか?」

 俺が、地球から戻った日だった。城外に私用で出ていた俺は、苦い顔のアーダルベルトに呼び止められた。
 その彼の表情から、すぐに彼の心のうちが読み取れた。

 俺は、気づかれない程度に失笑すると、ノーカンティから下馬して石畳に足を下ろした。ノーカンティの引き手を石に繋ぎながら、アーダルベルトを見上げた。

「いくらでも付き合うよ。俺とジュリアとの誤解が解けるまでね」
 
 蒼い目を見開くアーダルベルトを尻目に、場末の酒場へと足を踏み入れた。後を追うように、彼も中に入ってきた。
 店内は薄暗く、清掃も行き届いていない。酔っ払った客達は、皆酒に夢中というより、すでに酔いつぶれておりこちらを向くこともなかった。中には、不労者達まで混ざっているようだった。

 煽るように酒を飲み続ける彼は、なかなか核心をついてこなかった。
 俺も、彼に合わせて、酒をあおった。彼が、ジュリアの話を持ち出すのを待っていた。俺から彼女の話を切り出すと、まるで彼女との仲を言い訳するようだと思ったからだ。

 不純物の多く混ざった安物の酒は、酔いが回るのが早いらしい。俺は、熱っぽい頭を支えながら、肘を机についた。

「くっ・・・はは・・・・。俺は、惨めだよな。最愛の人に、信頼されてなかったなんて―― !!」

 乾いたハスキーな笑い声と共に、とうとうアーダルベルトがジュリアの話を持ち出した。

「アーダルベルト、それは違う―― っ!」
「はっ、何が違うんだよ? コンラッド、お前、聞くところによるとウィンコット家に出入りしてたんだってな? 随分、彼女と仲睦まじい姿を、メイド達に見せていたらしいな?」

 にわかに声を荒げたアーダルベルトは、剣だこのある節くれだった指で、俺の手首を掴みあげた。彼も相当酔っているのか、空色の目が充血している。俺を掴む手が熱く、大きな身体が浅い呼吸で上下している。

「違う! ジュリアとは、お前が思っているような関係じゃない―― っ!」

 俺の手首を掴む、アーダルベルトの指が力を増していく。その苦痛に、思わず顔をしかめてしまう。剣術を除いては、ことに肉弾戦においては、彼にお手上げだ。

「では、なぜだ?! どうして、婚約者のはずの俺が、彼女の魂を預けられなかったんだ? どうして、眞王のみならず彼女までもが、お前を選んだ?! せめて、彼女の魂くらい、俺に預けてほしかった!! 俺は、愛されていなかったのか?!」

「アーダルベルト!! 違う、彼女は、お前を愛していたからこそお前を地球に行かせなかったんだ。お前が彼女をどれだけ愛していたか、彼女は十分に知っていた。だから、だ」

 俺の最後の言葉を聞く前に、彼は俺に倒れてきた。どうやら、そうとう酔いが回っていたらしい。
 近くの宿屋まで、頑健な男を運ぶことにした。身体は、頑丈そうなくせに、心は繊細で不器用な男を。

******

 簡素なベッドに、アーダルベルトを寝かせて、コップに水を汲む。
 彼の横に腰を降ろし、冷たいグラスを彼の顔に押し当ててやる。すると、小さなうめき声を上げながら、彼は、眩しそうに目を開いた。

 彼は、俺に気がつくと、コップを奪い取り、勢いよく水を飲み干した。ごくごくと、小気味よく喉仏が上下していく。水を飲み干すと、彼は満足そうに目を細めた。

「コンラッド、お前、なんか雰囲気が変わったな? 地球に行ってから。随分と幸せそうな顔してるな? ジュリアに、愛されていると核心できて嬉しかったんだろ?」
「アーダルベルト! 違う、と何度いったら・・・・・っぁ、何を、するっ?」

 逞しい躯が、唐突に俺にのしかかる。重みに逆らえずにあっさりと視界が反転して、古びた天井が広がった。
 俺を見下ろす男は、酒のせいですっかり目が据わっていた。せっかくの金髪も乱れている。

「お前は、男の俺からみても綺麗だからな。むろん、彼女は盲目だが。でも、この肌・・・・・・。肌理が細かくて、女みたいだな?」
「よせっ、お前、酔っているだろ・・・・・・っ!?」

 乱暴に軍服の前を肌蹴られて、ごつい指が鎖骨の辺りを徘徊した。

「この綺麗な、吸い付くような肌で、彼女を誘惑したのか?・・・・・・あぁ、そうだな、確かにこんなさわり心地だったら、婚約者の存在も忘れてしまうかもしれないな」
「いいかげん、ふざけるな!!」
 嬲るように俺の肌を滑る彼の手つきに、堪らず相手の鳩尾を蹴った。けれど、すっかり酔いが回っているのか、いつもの半分も力が籠められなかった。ただでさえ、体格差のある彼には肉弾戦では敵いそうもないというのに。
 彼は、僅かに眉を潜めただけで、再び俺の皮膚を撫で回した。

 胸元をすっかり晒して嬲られて、羞恥と屈辱に震えながら、ただ彼を睨み上げた。

 ただ、彼の目が据わっていて正気でないことだけが、唯一の救いだった。



裏へつづく。
ヒント、右下、英語。


★あとがき★

 また、やってしまった~><
 続けたいような、こわいような・・・・・。励ましをいただけたら、がっつり?エロシーン書いて続けます。そして、最後は爽やかコンユ風味で締めくくれたらいいな。こんなでも、コンユサイトですから。いろいろごめんなさい。。。

web拍手で、続き希望のスイッチを押してくださった方、ありがとうです^^web拍手もありがとうございました^^
勇気づけられましたので、裏を書きますね^^ 
管理人は、とても気が弱いのです(汗)
 

※ここからは、十八歳以上推奨です。酔った勢いのアーダルベルトに襲われてしまうコンラッドですが(汗)どうぞ^^;


 
 あまりの出来事に、すっかり心が乱されていた。
 いくら酔っているとはいえ、よりによってジュリアの婚約者の彼に、邪な眼差しを向けられるとは。
 事実を呑みこむだけの余裕がなくて、すっかり心は、放心状態に陥った。
 そのうえ俺自身も酷い酒に悪酔いしたのか、身体が熱く火照って、まともに思考が働かない。
 アーダルベルトに無理やりに肌蹴られた、胸元さえ外気に触れて心地よいと感じてきてしまう。

 熱くて太いアーダルベルトの指が、火照る皮膚の上を撫で回していく。その指は、無遠慮に胸の尖りを挟んでしまう。

「・・っぁ、よせ・・・・っ」

 僅かにそこを指で抓られただけだというのに、疼きを感じてしまった。男に、よりによって彼の前で痴態を晒すのは、たまらなく恥ずかしい。歯を食いしばり、咄嗟に声を抑えた。けれど、そんな俺の態度がいっそう彼に火をつけてしまったらしい。

「はぁ。お前、どうしてそんなにいやらしい顔してるんだ? そんなエロい顔されたら、牡として歯止めが利かないだろ?」

 半ば呆れたような彼の声は、熱を含んでいて掠れていた。

「馬鹿なことを・・・いう・・なっ・・・っぁ・・・」

 辛うじて言い返すものの、ますますアーダルベルトの指づかいが艶めいたものへと変わっていく。きつく指の腹で抓られるたびに、媚びるような声が口端から漏れてしまう。

「そんな潤んだ瞳で見つめられてもなぁ。そんなに、感じてくれてるのか? なぁ、コンラッド?」

 日に焼けた浅黒い精悍な顔は、今や軍人のものではなく、とても甘い顔になっている。けれど、それは猛禽類が雌を射止めるときのような顔を思わせた。たまらずに、戦慄してしまう。

「俺は・・・ジュリ、アじゃない」

 彼を正気に戻すために、あえて彼女の名前を告げた。けれど、逆効果だった。
 狼のような、野生的な蒼い瞳は鋭く細められた。唐突に、ごつごつとした手に乱暴に顎先を掴まれた。すごい力に、思わず顔を顰めた。

「そうだ。お前は、ジュリアじゃない。俺からジュリアを寝取った男・・・・・・コンラッドだろ?」
「違う、だから、何度違うと言ったらっ!!」

 唐突に、敵意を剥き出しにしたアーダルベルトは、その険しい顔を俺に近づけた。質素なベッドが男二人の体重に耐えられずに、ギシ・・・・と悲鳴をあげる。

「なぁ、キス、させろよ。彼女を俺から奪ったキスは、どんなものだか、教えろよ」
 低い声が、直接頭の中で響き渡る。
「―― 何を馬鹿な・・・っ?!・・・・、っンんん!!!」

 有無を言わせぬ勢いで、乾いた唇に自身の唇がすっぽりと覆われた。乱暴に唇を割いてきた熱い舌に、内部を掻き回される。狭い口内では、逃げ場もなく、いとも簡単に自分の舌を絡め取られてしまう。執拗に口内を嬲られて、必要な酸素さえ確保しづらい。

 彼の逞しい両腕に、すっかり両腕を万歳したような姿勢で抑え付けられたまま、好きなように唇を奪われる。
 たっぷりと続く接吻で、口端からどちらのものともわからない唾液が卑猥に伝い落ちていく。情けなくて、屈辱的で、そのくせ身体はその刺激に順応していく。頭の螺子が、緩んでしまいそう。
 酒で熱を孕んでいた身体は、粘膜と粘膜の接触に激しく刺激を受けて、いっそう熱くなっていく。
 そのねっとりとした愛撫のことしか、考えられなくなっていく。

 ふいに、淫らな糸を引いて、アーダルベルトの唇が離される。
 浅い呼吸を繰り返して、ぼんやりと彼を見上げる。けれど、焦点が定まらない内に、彼の無骨な手で乱暴に軍服のベルトが緩められ、ズボンが下着ごと剥ぎ取られた。
 いつのまにか熱を持っていた熱いものが、空気に触れて、息を呑んだ。

「へぇ、すっかり感じていたのか? 俺相手にか? いやらしい男だな。お前は、男でも女でも感じる口か?」
「違うっ!・・・・っアアっ!!」

 ギュッと、敏感なところを骨ばった指できつく締め上げられる。痛みと快感に、眩暈がして堪らずに喘いでしまった。嗜虐に富んだ顔で、彼は低く囁く。

「どうだかな? ここをこんなに勃たせていたら、まるで説得力がないな? コンラッド? ほら、大事なところを握り潰されたくないだろ? 俺にどうしてほしいかお願いしてみせろ。そうしたら、許してやってもいいぞ」

 とても彼が言うとは思えない台詞に、身体中がかっと熱を帯びる。
 聞き間違えたのではないかと、彼を見上げる。けれど、彼の瞳は獣のように鋭くて、欲望に飢えていた。

「そんなに、恥ずかしいのか。いつもはすました顔をしたお前がな。なかなかに、扇情的だ。だが、ちゃんと言わないと痛いことになる」
「・・・・くっ、っああっ!!」

 肉茎が大きな掌に包まれて、窮屈そうに締め上げられていく。
 あまりの激痛に、血の気が引いていく。けれど、とてもではないが、そんな浅ましいことを口が裂けても言えそうもない。よりによって、アーダルベルト相手に。
 荒い呼吸を吐くことで、痛みを和らげようと試みる。
「はぁ・・っ!!・・・ぅ・・っ・・・はぁ・・っ!!」
 いっそこのまま耐えていたら、気を失ってしまえるのではないか。
 あまりの痛みに、涙が頬を伝う。

 そのとき、ふいに掌の力が緩められた。呆れたような、けれど変わらず熱を含んだ声で、彼は嘲笑した。

「本当に、頑固だな。いかにも王子らしい気位の高さだ。だが、全裸で、涙に濡れた顔で、そんな態度を取られても逆効果だ。お前の口からおねだりしてもらえたら、趣深かったがやむをえん。気絶されたら、つまらないからな」

 アーダルベルトが自身の武装服に手をかけて、乱雑に脱ぎ捨てていく。彼が服を脱ぐ隙に、ベッドから降りようと試みた。けれど、先ほど受けた痛みが思った以上に効いていた。脚がもつれて全裸のまま、四つん這いで床に倒れてしまった。

「・・・っ?!」
 そのとき、後ろから太い腕で羽交い絞めにされた。驚くほどに素早い動作だった。アーダルベルトの俺よりも熱い素肌が密着する。驚くほどにきつい力に、咳き込んだ。

「コンラッド!!・・・・・・すまない。すまないが・・・・・・抱かせてくれないか?」

 アーダルベルトの切羽詰ったような声に、唖然とした。

「何を言っている?!今まで散々、俺を弄んでいたくせに?」
「その通りだな。あぁ、もう自分でもわけがわからない」

 動揺しているのか、アーダルベルトの声が震えている。密着した素肌からも、震えが伝わる。それでも、まるで俺を逃がさないといった風に、頑健な腕に力が籠められる。

「お前が、こんなに色気があるとは思わなくて。こんなことをするつもりではなかったのに・・・・・・・。すまなかった。ひどいことをして。だが、今、お前が俺から逃げていくのを見ていたら、たまらなくなった。もう誰も、俺の前からいなくならないでくれっ」 

 ジュリアがいなくなって、彼がどれほど辛い思いをしたのか。そんなことは、俺だって痛いほどにわかっている。
 それにしても。悪酔いがすぎる。

「・・・・・・アーダルベルト。ジュリアがいないことは俺も辛い。だが、俺を抱きたいなんて・・・・・・っ?! ンっ」

 背後から顎を掴まれて、後ろを強引に向かされた。そのまま、先ほどとは違う、優しい口付けを落された。そっと触れ合わされただけの唇は、ゆっくりと名残惜しそうに離れていく。そこには、尻尾をすっかり地面に垂れ下げる大型犬みたいな彼がいた。

「駄目か? すまない、無理なことだとは思う。ただ、ぬくもりがほしい」

 俺の返事を待つ前に、無骨な手が俺の繊細なところを優しく包み込む。
 骨ばった指が、ぎこちない手つきで上下にそこを擦り上げる。
 
「・・・・・・っぁ、よせっ・・・・」
「嫌か? すまない。けれど、お前を見ていたら、もう止められそうもない」

 怒張したそこは、アーダルベルトの指に乱暴なほどに摩擦を与えられる。木製の床に膝をついて、頭と両手をベッドサイドに乗せたまま、背後から彼に覆われている。先ほどから、彼の猛ったものが臀部に当たる。

「・・・ぁ、ぁ」

 擦られるたびに、疼く肉欲に逆らえずに甘い声が漏れてしまう。信じられない状況にさえ、快感が膨れていく。
 強く拒否できなかった。それが、快楽からくるものなのか、同情からくるものなのか、はっきりと判別できなかった。

「どうして、そんないい声出すんだ?」
「馬鹿・・・・、お前が、ぁ、うっ、ンああっ」

 ますます彼の手の上下運動が、速度を上げていく。そこが、解放を求めて痙攣し、先端から雫が滲む。俺は、すっかり頑健な彼の肉体に組み敷かれ、恥ずかしいほど正直に身体を反応させてしまう。

「こんなお前初めてみるよ。参った・・・・・・。すごく綺麗だ」
「悪酔い・・・っぅ、しすぎ、だ・・・ぁぁっ!!」

 後ろから俺に覆いかぶさったまま、熱く低い声で彼は切なく囁いた。
「ほら、わかるか? 俺の手までお前の体液でべとべとだ。気持ちいいのか? なぁ、コンラッド? 我慢しないで、出していいんだぞ」
「・・・っ?! 何、を言って・・・ン、あ、あ、ぅああっ!!」
 
 荒々しく摩擦を繰り返されて、腰の奥が痺れるような射精感に襲われた。ためらう余裕もないほどに、躯の奥から溢れ出る欲望を吐き出してしまった。
 びくびくと、身体を痙攣させて吐精するたびに耳元でアーダルベルトがいやらしく囁いた。

「まだ出るのか? いやらしい身体だ。そんなに気持ちよかったか?」
「・・・っぁ・・・はぁ・・・・」

 達成感と疲労感でぐったりする俺を、アーダルベルトは抱き起こしたかと思うと反転させて、彼の膝元まで頭を抑え付けた。
 目の前には、目を背けたくなるほどに屹立した大きな彼自身があった。剣の柄ほどありそうな太いそれが。

「咥えてくれないか? コンラッド。もうお前をみていたらたまらない―― !!」
「・・・?!、ンむっ・・・っ、ンンンーっ、ンむっ」

 唐突に荒々しく頭を掴まれて、喉元深くまでそれを咥えこまされた。咽るような牡の匂いと喉を突く存在に、意識が朦朧とした。それでも、容赦なく彼は俺の頭を掴み、上下に激しく揺する。

 それが喉を突き上げて奥に当たるたびに、嗚咽がもれて、えづいてしまいそうになる。アーダルベルトは、まるで俺の様子に気づくことなく、夢中で腰を振り、奥へ奥へと突き上げてくる。
 俺の口端からは、彼の体液を含んだ唾液が伝い落ち、声にならない惨めな音や水音が漏れる。頬は紅潮し、瞳は潤み涙が伝う。
 頭を抑え付けられて、床の上に座る彼のものを咥え続けた。
 散々、おれの口内を蹂躙しつくした後に、アーダルベルトは短く呻いた。

「・・・っ、出るっ」
「―― ンンぅ!!」

 青臭い白濁色の液体が勢いよく喉奥まで噴出した。苦味に耐えられずに、思わず身体を退けた。そのせいで、未だに吐精を続ける彼の白い体液が顔面にかかってしまう。

「すまない、コンラッド。きつかったか?・・・・・・それにしても、なんてエロい顔してるんだ。俺の汁まみれ、だ」
「アーダル、ベルトっ?!」

 果てたばかりだというのに、彼のそれは未だに萎えないどころか、再びびくんと脈を打った。 
 彼は、唐突に俺を立ち上がらせて、ベッドサイドに両腕を付かせた。

「男としたことがないから、勝手がよくわからない。痛かったら、すまない」

 それだけ言い残すと、俺の両脚を左右に大きく開かせて、腰を高く持ち上げた。そして、双丘の間に、俺の唾液に塗れた塊をぐいぐいと押し付けてきた。

「・・・・っ!!・・・はぁ、くっ・・・・い、たい・・・っ」

 性器などを受け入れる場所でないそこは、太い塊をめり込まれるたびに悲鳴をあげる。全身が緊張で突っ張り、冷や汗が滲む。
 それでも、アーダルベルトは無心にそこに自身を推し進めていく。俺の腰を掴み上げる無骨な手に、力が籠もる。
 大きく息を吐きながら、なんとか苦痛に耐えて、じっと彼を受け入れた。

 自分でも、どうしてそこまでしているのかわけが分からなくなってくる。
 彼に悪意がないからかもしれない。
 ただ、不器用な男の寂しさに同調してしまっただけかもしれない。

 顔面蒼白になりながら、彼の塊を後ろから全て咥えると、アーダルベルトは満足そうに息を吐いた。骨ばった、剣だこのある指で俺の萎えてしまったそこを再び擦りあげられた。

「・・・ぅ」
「すまない、ここ、元気がなくなって・・・・・・。そんなに痛かったのか? すまない、わからなくて。そのくせに、悪い。お前の中が、熱くて気持ちよすぎて・・・少し、動いてもいいか?」
「―― ぁ、う、ぁああ、ああっ!!」

 入れるだけでも激しい痛みを伴ったというのに、中で抽送を繰り返されるたびに、内臓を引き摺りだされそうな苦痛を感じた。それでも、彼の腰は、激しく前後に動き、その速度も遠慮なしに上がっていく。
 あまりの痛みに、意識が吹き飛びそうになる。
 せめて痛みを紛らわすために、と彼に頼みごとをする。

「す、まない・・ああっ、う、前も擦って、くれない、か・・ああっ!」
「おねだりか? 可愛いところがあるな、コンラッド・・・・っ、気持ちよく、してやるからな」

 誤解をされたようだが、訂正する余裕など微塵もない。前に刺激が加わることで、痛みだけの行為から、わずかに快楽も感じるようになる。けれど、俺が頼みごとをしたのが嬉しかったのか、彼のものが中でいっそう硬く脈打つのを感じた。

 ベッドに両腕をついていられなくなって頭もベッドサイドに押し付けた。けれど、腰だけはアーダルベルトに高く掴まれたままだ。獣のような姿勢で彼に内部を掻き回されて、敏感な肉茎も扱かれ続けた。

「あ、あ・・・・っ、ぅああっ!!」

 彼が腰を打ち付けるたびに、肌と肌のぶつかりあう乾いた音が響く。自分のものと思えない媚びたような声が、部屋に響く。局部が繋がりあう粘膜の湿った水音が卑猥に響く。トランス状態に陥りそうなほど、単調なリズムのその音に、いつしか身体の奥から腰椎が痺れるような疼きが起こる。

「気持ちよくなってきたか? そろそろ、俺も限界、だ。おまえの綺麗な顔をみせてくれ」

 ふいに、後ろにたっぷりとあったはずの質量がなくなって、ベッドに仰向けに転がされる。
 勇ましい中にも、甘い顔をのぞかせるアーダルベルトが照れくさそうに微笑んだ。

 互いに顔を合わせながら、彼が俺の中に再び塊を押し入れる。角度が変わって、再び後ろに鋭い痛みが走る。けれど、すでに慣らされていたそこは、意外にも早く順応した。
 熱く太いものが、内部を突き上げる。たまらずに声をあげてしまう。涙が頬を伝う。そんな俺を、アーダルベルトは目を細めて見つめてくる。

「コンラッド・・・、すごくいやらしくて、綺麗だ」
「うああっ、ば、か。ああっ、酔っ払い、のくせに・・・っ」

 アーダルベルトの筋骨隆々の背中に腕を回した。獣のように俺を襲い続ける彼を、気が遠くなるほど受け入れた。

 

 

 


 ―― らど、ラド?

「コンラッド?」

 ひどく涼やかで可愛らしい声に、意識を浮上させた。
 目の前には、日に照らされて透けるような漆黒の髪と瞳の名付子がいた。

「ユーリ?」

 まだ意識が朦朧とする中で、視界を見渡した。そこは、いつもの血盟城の一室、俺の部屋だった。戸棚にあるアヒルの置物を見つけて、安心する。薄いレース布のカーテンから、爽やかな朝陽が差し込んでいた。

「なぁ、どうだった?」

 ユーリは、悪戯に可愛い瞳を見開いた。
 何のことか戸惑っていると、枕を指差された。
 そこには、いつもの枕でなくて、ピンク色の枕があった。フォンカーベルニコフ卿作の例の枕だった。ピンク色の夢が見れるとか言ういわくつきの。

 ―― あぁ、そういうことか。

 先の内容が夢であってよかったと、心から胸を撫で下ろした。それにしても、えらく生生しい夢だった。朝から、頭が痛い。頭どころか、腰まで嫌な鈍痛を催す勢いだ。

「ね? コンラッド? アニシナさんのピンクの夢枕だよ? ちゃんと、魔力のないコンラッドでもみれるように、隣で寝てやったんだからな。うんと、いい夢見られた?」

 俺の気持ちを知らないで、無邪気な瞳をのぞかせるユーリに、悪戯心が芽生えた。

「えぇ、ユーリが想像もつかないような凄い夢でしたよ(ある意味)」

 とたんに目の前の少年の頬が真っ赤に染まっていく。自分から、聞いておいたくせに。どうして、この人は、いつも墓穴を掘るんだろう。それが、可愛くてたまらないのだけれど。
 こんなうぶな反応をされるとからかいたくてしょうがなくなる。それにしても、ユーリが側にいると夢見の悪さも吹き飛んでいく。

「内容、知りたいですか?」
 俺が爽やかに微笑むと、真っ黒な瞳が今にも泣きそうになって俺を見上げる。

 そっと腕を引っ張って、華奢な身体を引き寄せる。柔らかい髪が鼻先に触れて、思わず目を細めた。耳元でそっと囁く。

「俺の身に起きたこと、直接教えてあげましょうか? 陛下」

 思いっきり、身体を突き飛ばされた。我が主は、真っ赤になって叫んだ。

「冗談いうなよな! それと! 陛下いうな、名付け親!」
「そうでした、ユーリ」

 ――冗談なんかじゃないですよ、というのは無粋ですね。

 

★あとがき★

起きたら、すっかり余裕次男なわけですが^^;

まさかのアニシナ落ち、しかも夢落ちです。がっつりコンラッドが●△×★されるのを見届けたい方には、肩透かしといったところでしょうか^^;
でも、夢とはいえかなり濃厚な(汗)コンラッド受けが書けたような気がします。

管理人が、コンユ大好きvなくせに、コンラッドの受けがみたいというジレンマに陥っているために、コンラッド受けとなると夢落ちやらアニシナ落ちやら妄想落ちな作品ばかりになりそうです。こんなんでよければ、お付き合いくださると嬉しいですm(  )m
 

 

 

拍手

PR
// この記事にコメントする //
お名前:
タイトル:
文字色:
メールアドレス:
URL:
コメント:
パスワード:   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
// この記事へのトラックバック //
この記事にトラックバックする: 
[136]  [137]  [138]  [139]  [140]  [141]  [142]  [143]  [144]  [145]  [146


カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
リンク
こちら、WEB拍手です              web拍手★イラストお礼等


拍手コメントのお返事←Res
最新CM
[05/01 ずきんちゃん]
[04/18 花菜]
[04/18 ずきんちゃん]
[03/03 ずきんちゃん]
[03/03 花菜]
最新TB
プロフィール
HN:
ずきんちゃん
性別:
女性
趣味:
ひとりカラオケ カラオケ 旅
自己紹介:
とても気が弱く長いものに巻かれろ的な性格です。
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析
フリーエリア
もしオウエンしていただけたら

             a-conyu-clap.gif
忍者アナライズ

Designed by TKTK
PHOTO by *05 free photo

忍者ブログ [PR]