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2009.4.22設置 『今日からマ王』メインです。 
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2009/05/21 (Thu)                  鬼畜眼鏡なパロディー 第七話
第七話 彼の面影を探して
※ユーリ視点です。



 俺は、すっかり眼鏡のコンラッドの虜になっていた。


 彼から与えられる、甘く痺れるような快感と、時折見せるサディスティックな冷酷さに、翻弄されていた。夢中になっていた。



 彼の姿を見るだけで、意識は、彼との甘い睦言にまで流れ着く。顔は紅潮し、甘い眼差しで彼を追ってしまうほどに。月光のように俺の心を妖しく浮かび上がらせるコンラッドを。



 だけど、何かが違うんだ。



 最近のコンラッドは、以前のような柔らかい表情をしなくなった。
 冷ややかに、落ち着き払った表情。固く結ばれた唇。冷たい眼差し。
 


 そう、俺は前のコンラッドが恋しくなっていた。
 俺を、大切に抱きしめてくれる暖かい腕。
 慈愛に満ちた、甘い瞳。誠実な甘い声。
 春風のように柔らかいコンラッドに・・・・・遭いたいな。




 しずしずと、いつまでも振り続ける長雨の中、淡々と執務をこなす俺。
傍らには、眼鏡を掛けたコンラッドが窓に伝い落ちていく雨垂れを眺めて立っている。
けだるい春の日。


 俺は、なにげなくコンラッドに尋ねる。
「コンラッド?なんか最近、眼鏡をずっと掛け続けてるけど、たまには外したりしないの?」


 彼は、俺の真意を探るようにじっと瞳を見つめてくる。彼は心なしか、苦い表情をしている。
「どうしてですか?」


 彼の思いがけず低い声にためらう俺。
「え・・・・だって、なんか最近のコンラッドって前より性格がすっかり変わっちゃったっていうか。なんか前のコンラッドの面影がないっていうか」



 眼鏡の彼は、鋭い眼差しで俺を射抜く。
「へぇ、それで?・・・・・・・それで貴方は、前の俺に戻ってきてほしい、ってわけですね?」



 彼の刺すような視線に、たじろぎながらも答える。
「う、うん。だって、なんか・・・・最近のコンラッドって冷たい感じがするっていうか。前みたいにそっと胸の中に抱きしめてもらいたいな・・・・安心したいな・・・・なんて思ったりして」


 俺を背後から抱きしめるコンラッド。彼の吐息が首筋に吹きかかり、思わず身体を仰け反らせてしまう。
 「そうですか、ユーリは今の俺は、要らないってわけですね」


 何の感情も読み取れない、抑揚のない声で話すコンラッド。



「そ、そんないらないとかじゃなくて・・・・」
慌てて、訂正する俺。



裏へつづく。入り口ヒント。右下。英語。

 

第七話続きです。十八歳以上推奨です。



にわかに、彼の手が制服の中に忍び込む。
 胸の先端を摘みあげると、執拗にそこばかり攻め続ける彼。俺は、思わず、声を上げてしまう。
「んあああぁっ!」


 サディスティックな声で、囁くコンラッド。
「でも・・・・・いいんですか、貴方の身体は、俺なしではいられなくなっているようですが?」


 全身を桜色に染め上げて、荒く息を吐く俺。
「んっふぅ・・・・っく・・・あ・・・・やめ・・・・・」
 絶え間なく、俺の胸の突起物をこねくりまわす彼。
「ほら・・・こんなに硬くして・・・・もうこちらも限界なんでしょう?」

 
 コンラッドは、素早く俺の下着の中に手を差し入れる。きつく、俺の隆起しているものを掴み上げる。
「んはぁ!!あ・・・・だ・・・・め。執務室で・・・!こんなこと・・・・!!」


 淫らな声で囁くコンラッド。
「貴方は嘘つきだ・・・・・。本当は、執務室だからこそ、より一層興奮しているのでしょう?こんな場所で、こんな淫らなことをして・・・・。ほら、貴方の身体はとても正直ですよ・・・・」
「あ・・・ちが・・・・違う・・・・・やめ、て・・・・」



 俺の身体は、彼にいつものように、自由に弄ばれていた。
 快楽は、留まることを知らない。


 けれど、違うんだ、コンラッド。


 漠然とした何かを伝えたいけれど、はっきりと言葉として浮かんでこない。
 彼から与えられる甘い刺激も相まって、思考能力が著しく停滞する。



「ほら、ユーリ。机に手をついて。そう、いい子だ。脚を開いて・・・・」
 彼の言うとおりに、従順に反応してしまう身体。
 けれど、俺は、何か胸にひっかかるものを感じている。



「入れるよ・・・・ユーリ。力を抜いて」
 彼の猛々しい牡の象徴が、俺の内部に侵入してくる。


 相変わらず、慣れない痛みに苦しむ俺。
「ん・・・」



 けれど、躊躇わずに乱暴に俺を突き上げるコンラッド。
「ほら、ユーリは、こんなにも乱れて。ここは、執務室ですよ?どうするんですか?ギュンターやグウェンダルたちが来たら?」


 いつものように、言葉で俺を苛むコンラッド。
 俺は、羞恥に震えながら、コンラッドに背後から突き上げられる。額に浮かび上がった汗の雫を飛び散らせながら。机に置いた手が、書類に当たって、かさり、と乾いた音をたてる。


 常軌を逸した場所での情事に、ことなく果ててしまう俺。
「あああぁっ!!」


「おや、もう逝ってしまったのですか・・・・・しょうがないですね」
 コンラッドの動きがひときわ猛々しくなる。
 


 そしてコンラッドも、俺の中で果てる。




 ぐったりと、椅子に腰掛けながら、机に前かがみに倒れる俺。



 彼は、そんな俺を目を細めて見つめる。
「ほら、やっぱり、貴方には私がいないと駄目なんですよ。いつでも、どこでも、貴方を気持ちよくしてあげますから」


 そして、彼は小さな声で呟く。
「前の俺は・・・・・消してしまいましょう」



 不穏な言葉に、俺は勢いよくコンラッドを仰ぎ見る。





第七話  =完




 



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