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2009.4.22設置 『今日からマ王』メインです。 
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2009/11/13 (Fri)                  ヴァンパイア スレーブ 第二話

第二話 昼間は普通に高校生?!


 ごつごつとした、けれど繊細に長い指が優しく髪を梳いてくれる感触が心地よかった。

 俺、コンラッドに髪を撫でられているのか・・・・・・?

 薄れゆく意識の片隅で、彼の優しい手に護られているみたいな気がした。

「ん・・・・・・、おやすみ、コンラッド」
「おやすみなさいませ、御主人様」
「ん・・・御主人様・・・いう、な」
「そうでした、ユーリ。ほら、もう話さなくていいですから、ゆっくりお休み下さい」
 俺の髪を撫でていた手が、俺の唇に下りてきて、そっとひとさし指で開いた唇を閉じさせられた。
「ん・・・」

 怪物、いわゆるヴァンパイアのくせに、コンラッドはやたらに甲斐甲斐しく俺に世話を焼いてくれた。というか、やたらに俺に甘い。お、俺が何でか知らないんだけど彼の御主人様らしいんだけど。

 夜空をダイブして、俺を部屋まで届けてくれた彼は、疲れきって今にも眠ってしまいそうな俺をベッドにそっと寝かせてくれた。
 その上、俺が眠りに付くまで俺の髪を撫で続けるつもりらしい。

 普段なら、そんなこっぱずかしいことは絶対に受け付けないはずなのに。どうして、コンラッドだとさせたい放題になるんだ?

 信じられないことがありすぎて、気力が落ちているのかもしれない。血液も薄くなって、身体もだるいからかもしれない。

 初対面の人、ならぬヴァンパイアにここまで気を赦してしまう言い訳を考えていた。けれど、そのうちに、本能に逆らえずに深い眠りの波にさらわれた。

「おやすみなさい、ユーリ」

  くすぐられるように甘くて穏やかな声が遠くに聞こえた――。

******

「ん・・・・・・、コンラッド?」

 真っ白な朝陽に邪魔をされて、うっすらと瞼を開けた。そこには、いつもの見慣れた勉強机にベッドやタンスがあるだけだ。いつもの自分の部屋だった。そこには、コンラッドの姿はない。

 コンラッドの優しさに包まれるようにして、寝入っていたらしい俺には、何となくそれが寂しいような気がした。

「ばか・・・・・・、俺、何寂しがってるんだよ。まるで、一夜を共にした相手が朝になったらいなくてショック!! な乙女みたいじゃん!その例えもどうかしてるけど!」

 ふいに沸いた自分の気持ちに戸惑いを覚えた。けれど、それを押し隠すみたいに声に出して茶化してみた。

 けれど、本当に何一つ変わっていない自分の部屋を見ていると、昨日のことが夢だったんじゃないかと思えた。

 確かめたくて、たまらなくなった。俺は、ベッドから降りると全身鏡に近づいた。

 制服のカッターシャツとズボンを着て寝ていたはずの俺は、いつのまにかご丁寧にもパジャマ姿になっていた。
 
「やっぱり、夢じゃないんだ?コンラッドが着替えさせてくれたのか?寝てる間に?うそだろ?過保護すぎる。俺が御主人様だからなのか?って、そんな馬鹿な。ああっ、それより、手っ取り早く調べよう」

 パジャマの襟首を乱暴に引っ張って、首筋を鏡に映し出す。

「うわ・・・・・・、すげ。漫画でみた通りの、いかにもヴァンパイアのつけた傷跡って感じ」

 首筋には、直径五ミリくらいの小さな丸い傷跡が二つ仲良く並んでいた。まだ、かさぶたもできていない。本当に、できたばかりの傷跡だった。

 まじまじと、傷跡を見ていたら、ふいにコンラッドに吸血されたときのことと、そのあとの帝王並みに(いや、ヴァンパイアだけど)エロいコンラッドのことを思い出してしまった。
 あろうことか、俺のそこは硬く反応してしまった。

 信じられねーっ、俺の大馬鹿!!

 俺は、頭をブンブンと左右に振ると、浴室に向かった。
 昨日は風呂に入る前に、寝ちゃったし、ひとっ風呂浴びるか。


******

 俺は、愕然とした。

 何って、風呂から出て、一応宿題に取り掛かろうとしたら、綺麗な字で全部ノートに答えが書いてあったからだ。しかも、丁寧に解説まで書いてくれている。 

  わ、わかりやすい。俺の苦手な数学で、正直助かった。それにしても―― 。

 これも、まさかコンラッドの仕業なのか?
 ちゃんと連絡帳とかみて、宿題は何かまでチェックしたっていうのか? 嘘だ。信じられない、そんなヴァンパイアがいてたまるか?!

 てか、過保護すぎるだろ? 俺を甘やかしすぎだろ?

 そして、鞄の中を見てまた唖然とした。

 アルトリコーダーが入れられていた。これは、今日の選択音楽の時間で使う笛だ。絶対、コンラッドは連絡帳を見てる!アルトリコーダーを見た瞬間に、確信した。

 学校のロッカーに大抵の教科書は入れっぱなしにしているからいいものの、もし俺が教科書を全部持って帰る真面目な学生だったら、きっとコンラッドは今日必要な教科書だけを、綺麗に鞄に入れていたに違いない。

 ってか、俺は小学1年生で、彼は俺の母親ですかー?! あ、違った、俺は彼の御主人様だった。それも、どうだろ。

 ドガっ!!

 前方不注意だった。
 考え事をしていた俺は、不覚にも目の前の電柱にぶつかっていた。我ながら、情けない。
 おでこを撫でる俺の背後から、陽気な眼鏡っこ、村田の声が聞こえた。

「し~ぶやっ! 朝から、やってくれるね。貧血かい?」

 それにしても、貧血か?とは中々鋭い奴だ。いや、そんなことより。

「むーらーた。お前、昨日不良に絡まれてるところを助けてやろうとしたのに、お前は俺を放置して逃げただろーっ!」

「やだなぁ、渋谷。警察を呼びに行ってたんだよ?」

 村田の白ブレザーの襟首を掴んで息巻く俺に、彼はにこりと陽気に笑った。
 けれど、次の瞬間彼の眼鏡がめざとく光った。

「ねぇ、渋谷? 俺こそ、君に聞きたいことがたくさんあるんだよね。昨日のことでさ。俺が警官を連れて公園に戻ったら渋谷がひとりだけいないんだよ。不良さんたちは、飛んだー、とか消えたー、とかイリュージョンのショーを見たかのような感想を口々に言いながら去っていったんだよ。それも、腰を抜かしかけながらさ。君って、まさかと思うけどプリンセス天功の弟子?」

「おいおい。お、俺がいつ弟子入りしたよ?!」
「じゃあさ、なんで、渋谷は不良たちから無事に逃れられたわけ?」

 村田の眼鏡がひときわ煌く。
 言えるかよ、ヴァンパイアに助けられましたなんて、そんな馬鹿げたこと。友人として、白い眼で見られるのがおちだ。

「そんなの、しらねーよっ。さっ、予鈴が鳴るぞ。急ぐぞ、村田」

 腑に落ちない顔をしたままの村田の腕を、なかば強引に引っ張った。

 けれど、昨日の吸血が応えているらしい。目の前にとつぜん白黒の砂嵐が広がった。ふっと身体が軽くなった。次の瞬間には、道端に倒れかける俺を村田が抱きとめていた。

「渋谷、今日の昼は、レバニラ定食に決定だね」
「ほうれん草のお浸しも必須です、はい」

 俺は、相当貧血に陥っているらしい。

******

 眠い、眠すぎる・・・・・・。いや、ロザリオの祈りの最中に眠すぎる、なんて罰あたりもいいところだけど。それも、ヴァンパイアに吸血されて、貧血気味で眠いなんて、どれだけ罰当たりなんだ、俺。
  心なしか、聖母マリア像が泣いて見える。

「めでたし 聖寵満ち満てるマリア、主御身とともにまします。御身は女のうちにて祝せられ、ご胎内の御子イエズスも祝せられたもう。天主の御母聖マリア、罪人なるわれらのために、今も臨終のときも祈り給え。アーメン」

 この『天使祝詞』をあと二回繰り返さなくてはいけない。それどころかロザリオの数珠のずらりと連なった部分の数だけ、この『天使祝詞』を繰り返さないといけない。

 それに、栄唱、ファチマの祈りとか、第一玄義から第五玄義までの文の朗読なども天使祝詞の間にある。

 男子校のせいか、その綺麗な容貌で人気のあるギュンター神父は、相変わらず程よい低音の穏やかな美声だ。

 その声に、単調なリズムで同じ言葉を繰り返されると、子守唄にしか聞こえない。

 いや、生徒も(俺だって)一緒にロザリオを唱えてるんだけど、特にギュンター神父の声は大きくて教会内に響くんだよな。ひどい生徒で本当に、ごめんなさいです。 

 教会の正面のステンドグラスから差し込む、秋の午後のまどろむような陽光が、鮮やかな色となって俺の身体を優しく包む。

 ブレザーが布団のように俺の身体を暖かく包んでいる。身体が重力から解放されたみたいに、軽くなっていく。ふわふわと漂うような浮遊感に、心地よく身を任せた。

 
 

 気が付くと、何もない真っ暗闇の中に、俺がいた。

「御主人様、もっと気持ちよくなりたい?」

 唐突に、背後から甘い囁き声が聞こえた。聞き間違いようがない、この声は、コンラッドだ。

 驚きの声をあげる間もなく、腰をきつく抱き寄せられて、顔を斜め上に向かされた。と、思ったら、冷たくて柔らかなもので唇を塞がれた。

 ―― キス、されていた。

 絶え間なく続く、容赦ないキス。身体を捩じらせて、逃れようとするも、凄まじい腕力で押さえ込まれた身体は少しも動かせない。

 薔薇のような甘い香りが、彼の繊細な髪からほのかに香る。
 
 そんな慌てる俺を、楽しんでいるかのように、その接吻はエスカレートしていく。 
 絡みあう舌に、意識が朦朧とする。息、が出来ない――。

 翻弄する唇が僅かに離れる度に、俺は精一杯、彼に懇願する。

「ん・・・っはぁっ、や、めろよ! はふぁ、んんっ、くる、しいっ!」

 途端に、視界が歪んだ。遠くから、聞きなれた声が聞こえてくる。

 ―― ぶや、ぶや
 
 何だよ、ぶや、ぶやって?

「渋谷っ、そんな艶めかしい声だして。今は、ロザリオの祈りの最中だよ?」
「はいっ?!」

 途端に、周囲は純白の教会の景色になった。ああ、そうだ、こっちが現実か。さっきまで、祈りの途中だったよな。俺、夢見てたのか。

 そこまで意識が戻ると、余計に頭の中が真っ白け。フリーズした後は、冷や汗がたらたら止まらない。

 そっと周囲を見渡すと、他の生徒の好奇の眼差しが痛い。

 俺、とんでもない夢を見てて、すごい喘いでた気がするんですけど―― ?!
 聞かれた? もしかして、俺の女の子みたいな悶絶声を、皆に聞かれたのか―― ?!

「渋谷、ご愁傷様。ばっちり、くっきり、喘いでたよ」

 俺の心の声が聞こえたらしい。村田の哀れむような、小さな声が横から聞こえてきた。 

 コホン、と咳払いが聞こえたほうをみる。ギュンター神父が祭壇から、こちらを見ていた。

 心なしか、彼の手入れの行き届いた長い銀髪が乱れている。なんか、俺を見る紫がかった色素の薄い瞳が、充血している。

 なんていうんだろう、危機迫ったすごい顔だ。眼が合ったら石にされてしまうとかいう伝説の怪物の眼みたいな。って、神父相手にどんだけ失礼だよ。

 やばいよ、ギュンター神父は、相当怒ってるんだ。

 そうだよな、大事な祈りの時間に居眠りして、挙句、寝言で喘ぐなんてどうかしてる。絶対、どうかしてるよな。
 後で、神父様に謝りに行こう。

 
 ミサが終了して、クラスメートが次々に教会を出て行く。渋谷、一体どんな夢みてたんだよ、なんて冷やかしと共に。・・・・・・ごもっともでございマス。


 渋谷、ギュンター神父と一対一で話すのは得策じゃないと思うよ?なんて台詞をいう村田を不思議に思いながらも俺は、彼の元へ非礼を詫びに行った。

 そういえば、彼と直接話すのは初めてかもしれない。

 白いクロスを掛けられた祭壇の上の聖書を取り上げると、ギュンター神父は長い髪を耳に掛けながら、視線をこちらに寄こした。

 教会の中央通路に佇む俺は、会釈をすると彼の元へ歩を進めた。
 
 なぜか気もそぞろな様子のギュンター神父に謝罪する。

「ごめんなさい、ギュンター神父。大切な祈りの最中に、あ、あんな寝言で妨害してしまって」

 祭壇の上の彼を見上げるようにしながら、そう告げた。
 ステンド硝子から差し込む光で、多彩な色の渦に佇む彼は、一瞬どこか遠くを見つめた。

 とても、綺麗な澄んだ薄紫の瞳だった。なのに・・・・・・。

「・・・・・・ぐわはぁ」

 突然、奇妙な擬音と共に彼はハンカチを鼻に当てる。みるみるうちにそのハンカチは真紅に染まる。

「ぎ、ギュンター神父?」

 呆然と俺は、彼の動向を見守る。彼は、白い長衣姿のままふらふらとよろけている。

 いきなり鼻血を吹くなんて、ただごとじゃない。

 それも、ふだんはマリア様のように慈悲深い表情の彼が。艶めく銀色の長髪をなびかせながら祈りを捧げる彼が。

「だ、大丈夫ですか? ギュンター神父」

 俺は、祭壇に上がると彼の背中をそっとさすってあげた。

「ぐ、ぐはぁ・・・・・、艶やかな漆黒の御髪、濡れるような薔薇の唇から漏れる凛とした、けれど切なく儚く甘美な吐息・・・い、いけません! 聖職者として道を外れるわけにはいきませんっ。私のことを気遣う慈悲深い、天使のような御心!! ああ、なんと、なんと、ナントの勅令、後ろ髪を引かれることでしょう! それでも私は、行かねばなりません。こんな私をお許し下さい、渋谷君。し、失礼いたしますっ!! ぐっふわはぁー」

 ひとしきり、両腕を上げて芝居がかった大げさな動作で詩のようなもの?を叫ぶと、彼は盛大に鼻血を吹いた。

 超絶美形も台無しなほどに鼻血を吹きながら、中腰姿勢のままの彼は脱兎のごとく教会を疾走した。鼻血と共に去りぬ、だ。

 俺は、今日から彼の見方を変えることにした。

 人間、やっぱり外見で判断したらいけないっていうことがよくわかった。
 村田が、俺とギュンター神父が二人きりで話さないほうがいいよ、っていってたのはこういうことだったのか。

 村田め、もっとわかりやすく教えてくれよ。彼が汁気が多くて、ちょっと困った人ってことを。


 
 ******

 数学の時間、俺は、なぜあんな夢を見てしまったのか考えていた。(授業を聞けって? はい、すみません) 

 そうだよ、よりによってミサの最中にあんな卑猥な夢を・・・・・・。それも、寝言の(なかば喘ぎ声の)おまけつきで。

 俺、よっぽど、ショック―― だったのかな。いくら俺が男だからとはいえ、あんないきなり襲われて、犯されかけて。

 いや、違う。

 なぜか、はっきりそういいきれてしまう自分に呆れた。
 でも、確かにショックを受けるほど嫌じゃなかった。あんな目に遭わされたっていうのに。

 嫌でたまらなかったら、そもそも流れに任せてでもあいつの言うとおりに、御主人様になんてなるわけない。
 きっと、襲われたのが嫌だったら、泣き崩れているだろうし、今日だって学校をさぼりたくなるくらい悩むに決まってる。
 
 そうだよな、俺、学校も終わりかけのこんな六時限目になってようやく彼のしたことについてゆっくり考えてるくらいなんだから。

 どうして、レイプまがいのことまでされても嫌じゃない、なんて言い切ってしまえるんだ。

 もしかして、俺がそういう性の嗜好、いわゆるマゾ?なのか?馬鹿なっ、それはねぇよ。たぶん。だって、不良集団に襲われかけたとき、全身が総毛立ったくらいだし。

 ふいに、彼の大きな手が優しく俺を撫でる感触や、俺の名前を呼ぶ彼の甘い声を想いだした。

 優しい・・・・・・よな。なんでか分からないけど、彼は昨日初めて遭ったとは思えないほどに俺を甘やかすし、心底大事にされてる感じがした。

 それに、コンラッドをみていると懐かしいような、胸が締め付けられるような不思議な感覚がする。

 そもそも、なんで俺が御主人様なんだよ?!

 頭を抱えて机に突っ伏した。

「ええ、では次は渋谷、問い2を答えろ」
 
 俺は、数学教師の鈴木の硬い声で現実に引き戻された。目の前に、緑一色の地味な黒板が広がる。そして、俺をじっとりと睨むバーコードヘア(死語?)のベテラン数学教師の姿が。

 しまった、数学の授業中だった。まるきり、授業などを聞いていなかった俺は顔面蒼白になる。けれど、すぐに気を取り直すことができた。

 隣の村田が、答えをこっそりノートに書いてみせてくれたからじゃない。
 たぶんだけど、コンラッドが昨夜のうちに俺の宿題をやってくれていたおかげだ。

 今、数学教師の鈴木が黒縁眼鏡を押し上げながら、俺に指示したのはまさにコンラッドが解いてくれた宿題の箇所だったのだ。

 おかげで、俺は答えをすらすらと答えていく。
 鈴木先生は、神経質そうな顔で、教壇で腕組みをしていたが、俺が答え終わると腕組みをやめて眼鏡を掛けなおしていた。

「うん、正解だ。よろしい」

 僅かに、頬を緩ませた彼をみて俺は、満更でもない気になる。でも、俺の実力じゃないのが悲しいとこなんだけど。

「渋谷っ、すごいじゃん! で、誰に宿題を解いてもらったの?」

 一瞬、隣の席の友人村田から、褒められたと思った俺が間違いだった。眼鏡っこ村田は、その類まれなる才能のほかにも、勘も鋭いらしい。

 ピースサインを寄こしながら、悪戯にウィンクしてくる村田を恨めしく見つめた。

「渋谷、勿体つけずに教えてよ? 僕以外の誰かに宿題をしてもらうなんて、なんだかムラケン、妬けちゃう」

「変な言い方すんなっ!」

 村田は、女の子が拗ねたような口調で俺をからかった。俺は、間髪いれずにそんな村田を一蹴する。いつもの漫才的なノリで。


 でも、とても言えないと思った―― 宿題を解いてくれた相手のことを。



★あとがき★

 あまり、コンユシーンが無かったのですが・・・・・・・ユーリの高校生活な一場面でした。

 お付き合いくださってありがとうございました^^

 web拍手たくさんありがとうございました^^

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