2009.4.22設置
『今日からマ王』メインです。
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第九話 コンラッドとお風呂?
※相変わらず、コンラッドとの同居でいちゃいちゃするお話です。
「さぁ、ユーリ。お風呂が沸きましたよ」
背後から、コンラッドに抱きしめられる。宿題をしていた俺は、びくっと身体を強張らせる。
「どうしましたか、ユーリ。緊張しているのですか?そんなに、硬くならないで。一緒にお風呂に入るだけですから」
そういうと、彼は背後から俺の耳朶を甘く噛む。甘い刺激にぞくりとする。
コンラッド先生、そういうことされるから、俺、身構えるんですけど・・・。
だめだ、ここで甘い雰囲気に流されちゃ、危険すぎる。貞操の危険が・・・。
例のごとく、俺は大声を張り上げる。
「そうだよな!コンラッド!ただ、一緒に風呂に入るだけだもんな!さぁ、あったまりに行こうぜ!」
甘い雰囲気に陥らないように、俺は元気よくはしゃぐ。
ー?まただ、やっぱりコンラッドがまた切ない表情をしていた。
俺と、目が合うと何でもないように、いつもの笑顔に戻る。
「はい、ユーリ。こちらが浴室です」
俺は、浴室に着くとさっさと衣服を脱ぎ捨てる。手ぬぐいを腰に巻きつけると、一目散に浴槽に浸かる。少し遅れて、コンラッドが浴槽に入ってくる。沈黙を恐れた俺はやたらと元気よく騒ぐ。
「ここの風呂、すっげ~綺麗だな。白タイルが一面に張られてるしさ。それに、このバスタブ!猫脚のバスタブでお洒落だよな~!」
ふふ、とコンラッドが優しく微笑む。愛しげに眼を細めて俺を見つめながら。
「ユーリは、何にでも素直に喜んでくれて嬉しいです。愛しています、ユーリ」
さらり、と愛の告白をされて俺は耳まで真紅に染まる。浴槽に浸かっていると、熱くてのぼせそうだった。
「な、なんかあっついなぁ。ちょっと、俺のぼせちゃったかも」
そういうと、俺は浴槽から出る。
「大丈夫ですか?俺があなたの髪の毛も、身体も隅々まで洗ってあげますよ。のぼせて倒れては大変ですからね」
一瞬、コンラッドの瞳が細められた気がした。とても、魅惑的な瞳。
「そ、そんな。いいよ~、コンラッド」
俺は、抗議してみる。しかし、抗議もむなしく俺はコンラッドのされるがままになっていた。
犬のように、髪の毛をシャンプーでわしゃわしゃと洗われる。コンラッドの長くて固い指が俺の頭皮をマッサージしていく。凛としたシャンプーの香りが浴室内に満たされる。
「ん~、気持ちいいかも」
「そうですか、よかった」
コンラッドの甘い声が頭上から聞こえる。浴室内なので、声が響いて一段と甘い声に聞こえる。彼は、水道の蛇口をひねると優しく俺の髪の毛についたシャンプーを洗い流す。 俺の耳に水が入らないように、コンラッドの手が俺の耳の後ろに添えられる。くすぐったいような気持ちのいいような感覚に、俺の身体は僅かにびくんと撥ねる。
「ユーリ、大丈夫ですか?耳に水が入ってしまいましたか?」
心配そうな、コンラッドの声が響く。
ちょっと、感じてしまった、なんて言えない。俺は、適当にごまかす。
「ううん、何でもないから」
「ふふ、そうですか」
コンラッドは、意味深な微笑み方をする。
ば、ばれてるに違いない。俺が少し感じてしまったことが。・・・全く・・・コンラッドには敵わない。
きゅ、と蛇口を捻ってシャワーをとめる。
「ユーリ、髪を洗い終わりましたよ」
コンラッドは俺の耳の後ろに吐息を吹きかけながら囁く。甘く低い声。俺は、思わず身体をのけぞらせる。
「やっぱり・・・ふふ、ここが敏感なんですね」
「コンラッド~、あまり苛めるなよな」
俺は、情けない声を出して彼を見上げる。
ふわり、と彼は微笑む。
「はい、ユーリ。次は身体を洗ってあげますね」
コンラッドの甘く響く美声に、俺は現実感がなくなってくる。甘い雰囲気に呑み込まれるようにコンラッドのされるがままになる。
「うん」
ボディソープの自然で優しい香りが、ふわりと広がる。
「いい香りだな」
スポンジに石鹸の泡を含ませて、コンラッドが俺の身体を撫でていく。
「そうですね。蜂蜜とカモミールの香料が入っていますから、とても優しい香りです」
「へぇ、そうなんだ・・・・」
俺は、石鹸のいい香りにうっとりと瞳を閉じる。
しかし、唐突に繊細な部分をスポンジに撫でられる。身体がびくっと身構えてしまう。
「やっ、コンラッド!そこは自分で洗うからいいよ!」
俺は、おもはゆくて、思わず冷たく彼を拒絶してしまう。反射的に彼の手をはたいていた。コンラッドの手からスポンジが滑り落ちる。
「あっ・・・ご、ごめん!コンラッド!恥ずかしくて、つい・・・・」
コンラッドに俺は謝る。そのとき、コンラッドが俯いていたので彼の表情は分からなかった。しかし、すぐにコンラッドがいつもの笑顔で俺に向き合う。
「いいえ、私のほうこそ、貴方に無理を強いていたようですから。気にしないで下さいね」
なんとなくぎこちない雰囲気のまま、俺たちは風呂をあがる。
そして、俺がベッドで寝て、コンラッドがソファで別々に寝ることになった。
てっきり、『一緒に寝ましょう』なんて言われるかと思ったのに。って、俺は何を考えてるんだ。
俺は、どこかすっきりとしない、もやもやとした気持ちのまま、広いベッドで一人、一夜を空かした。
第九話 =完
※相変わらず、コンラッドとの同居でいちゃいちゃするお話です。
「さぁ、ユーリ。お風呂が沸きましたよ」
背後から、コンラッドに抱きしめられる。宿題をしていた俺は、びくっと身体を強張らせる。
「どうしましたか、ユーリ。緊張しているのですか?そんなに、硬くならないで。一緒にお風呂に入るだけですから」
そういうと、彼は背後から俺の耳朶を甘く噛む。甘い刺激にぞくりとする。
コンラッド先生、そういうことされるから、俺、身構えるんですけど・・・。
だめだ、ここで甘い雰囲気に流されちゃ、危険すぎる。貞操の危険が・・・。
例のごとく、俺は大声を張り上げる。
「そうだよな!コンラッド!ただ、一緒に風呂に入るだけだもんな!さぁ、あったまりに行こうぜ!」
甘い雰囲気に陥らないように、俺は元気よくはしゃぐ。
ー?まただ、やっぱりコンラッドがまた切ない表情をしていた。
俺と、目が合うと何でもないように、いつもの笑顔に戻る。
「はい、ユーリ。こちらが浴室です」
俺は、浴室に着くとさっさと衣服を脱ぎ捨てる。手ぬぐいを腰に巻きつけると、一目散に浴槽に浸かる。少し遅れて、コンラッドが浴槽に入ってくる。沈黙を恐れた俺はやたらと元気よく騒ぐ。
「ここの風呂、すっげ~綺麗だな。白タイルが一面に張られてるしさ。それに、このバスタブ!猫脚のバスタブでお洒落だよな~!」
ふふ、とコンラッドが優しく微笑む。愛しげに眼を細めて俺を見つめながら。
「ユーリは、何にでも素直に喜んでくれて嬉しいです。愛しています、ユーリ」
さらり、と愛の告白をされて俺は耳まで真紅に染まる。浴槽に浸かっていると、熱くてのぼせそうだった。
「な、なんかあっついなぁ。ちょっと、俺のぼせちゃったかも」
そういうと、俺は浴槽から出る。
「大丈夫ですか?俺があなたの髪の毛も、身体も隅々まで洗ってあげますよ。のぼせて倒れては大変ですからね」
一瞬、コンラッドの瞳が細められた気がした。とても、魅惑的な瞳。
「そ、そんな。いいよ~、コンラッド」
俺は、抗議してみる。しかし、抗議もむなしく俺はコンラッドのされるがままになっていた。
犬のように、髪の毛をシャンプーでわしゃわしゃと洗われる。コンラッドの長くて固い指が俺の頭皮をマッサージしていく。凛としたシャンプーの香りが浴室内に満たされる。
「ん~、気持ちいいかも」
「そうですか、よかった」
コンラッドの甘い声が頭上から聞こえる。浴室内なので、声が響いて一段と甘い声に聞こえる。彼は、水道の蛇口をひねると優しく俺の髪の毛についたシャンプーを洗い流す。 俺の耳に水が入らないように、コンラッドの手が俺の耳の後ろに添えられる。くすぐったいような気持ちのいいような感覚に、俺の身体は僅かにびくんと撥ねる。
「ユーリ、大丈夫ですか?耳に水が入ってしまいましたか?」
心配そうな、コンラッドの声が響く。
ちょっと、感じてしまった、なんて言えない。俺は、適当にごまかす。
「ううん、何でもないから」
「ふふ、そうですか」
コンラッドは、意味深な微笑み方をする。
ば、ばれてるに違いない。俺が少し感じてしまったことが。・・・全く・・・コンラッドには敵わない。
きゅ、と蛇口を捻ってシャワーをとめる。
「ユーリ、髪を洗い終わりましたよ」
コンラッドは俺の耳の後ろに吐息を吹きかけながら囁く。甘く低い声。俺は、思わず身体をのけぞらせる。
「やっぱり・・・ふふ、ここが敏感なんですね」
「コンラッド~、あまり苛めるなよな」
俺は、情けない声を出して彼を見上げる。
ふわり、と彼は微笑む。
「はい、ユーリ。次は身体を洗ってあげますね」
コンラッドの甘く響く美声に、俺は現実感がなくなってくる。甘い雰囲気に呑み込まれるようにコンラッドのされるがままになる。
「うん」
ボディソープの自然で優しい香りが、ふわりと広がる。
「いい香りだな」
スポンジに石鹸の泡を含ませて、コンラッドが俺の身体を撫でていく。
「そうですね。蜂蜜とカモミールの香料が入っていますから、とても優しい香りです」
「へぇ、そうなんだ・・・・」
俺は、石鹸のいい香りにうっとりと瞳を閉じる。
しかし、唐突に繊細な部分をスポンジに撫でられる。身体がびくっと身構えてしまう。
「やっ、コンラッド!そこは自分で洗うからいいよ!」
俺は、おもはゆくて、思わず冷たく彼を拒絶してしまう。反射的に彼の手をはたいていた。コンラッドの手からスポンジが滑り落ちる。
「あっ・・・ご、ごめん!コンラッド!恥ずかしくて、つい・・・・」
コンラッドに俺は謝る。そのとき、コンラッドが俯いていたので彼の表情は分からなかった。しかし、すぐにコンラッドがいつもの笑顔で俺に向き合う。
「いいえ、私のほうこそ、貴方に無理を強いていたようですから。気にしないで下さいね」
なんとなくぎこちない雰囲気のまま、俺たちは風呂をあがる。
そして、俺がベッドで寝て、コンラッドがソファで別々に寝ることになった。
てっきり、『一緒に寝ましょう』なんて言われるかと思ったのに。って、俺は何を考えてるんだ。
俺は、どこかすっきりとしない、もやもやとした気持ちのまま、広いベッドで一人、一夜を空かした。
第九話 =完
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