2009.4.22設置
『今日からマ王』メインです。
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第十話 奇妙な夢
※ユーリが夢で、あるメッセージを受け取る話です。
朝、俺が眼を覚ますとコンラッドの姿はもう見当たらなかった。
机の上に、朝食が用意されている。
朝食は、クラブハウスサンドだった。かりかりに香ばしく焼かれたパンに、パストラミビーフとスライスオニオン、レタス、トマトが挟んである。隣には、アールグレイの茶葉とマイセンのティーカップとソーサー、ポットが置いてある。
わぁ、すっげ~、美味そう!!コンラッドありがとう!!
俺は、大きな口を開けて、夢中でクラブハウスサンドにかじりつく。
予想を裏切らない、美味しさで、俺は一気に平らげた。
アールグレイも、とても洗練された香りだった。そのベルガモットの柔らかい柑橘系の香りが部屋にふわりと、広がる。
食欲が満たされて、ひと段落すると、テーブルの上に小さなメモと鍵がおいてあることに気がついた。
あ、コンラッドのメモだ。なになに~、『今日は朝から用事があるので先に学校に行きます。朝食は、こちらに用意したものを食べてください。合鍵をおいておきますので、施錠してから出かけるようにしてくださいね。よろしくお願いします』
ふむふむ、了解です。それにしても、なんか事務的なメモだな。まぁ、気のせいかな。
いけない、早くしないと、遅刻してしまう。
俺は、大急ぎでパジャマを脱ぎ捨てると、制服に着替える。
それにしても、この世界のここの制服は随分と煌びやかだ。真っ白のカッターシャツに、コバルトブルーをベースにストライプのジャカード柄の入ったタイ。ウール100パーセントのセピア色のブレザーには、胸ポケットのところに学園のエンブレムが刺繍されている。上品なチェック模様の入った濃紺のスラックス。俺なんかが着ても、良家のご子息にみえるよ。
そんな、たわいもないことを思い巡らせていると、突然に昨日の夢が断片的によみがえってきた。
そうだ、なんともいえない奇妙な夢だった。
村田が緊迫した面持ちで、一晩中俺にメッセージを伝えるだけの夢だった。
『世界を引っ掻き回しすぎた。世界の均衡が崩れてきている。それに伴う数々の弊害を被る。最大の被害を被る前に、真実に気づくこと。そうすれば、全ての消失は防げる』
う~ん、確かこんなようなことを言ってたな。なんのことかいまいちよくわからないけれど。でも、なんか不吉な予感がするのはなぜだ。
漠然とした不安をかき消すように、俺は駆け足で学校へ向かう。
第十話 =完
※ユーリが夢で、あるメッセージを受け取る話です。
朝、俺が眼を覚ますとコンラッドの姿はもう見当たらなかった。
机の上に、朝食が用意されている。
朝食は、クラブハウスサンドだった。かりかりに香ばしく焼かれたパンに、パストラミビーフとスライスオニオン、レタス、トマトが挟んである。隣には、アールグレイの茶葉とマイセンのティーカップとソーサー、ポットが置いてある。
わぁ、すっげ~、美味そう!!コンラッドありがとう!!
俺は、大きな口を開けて、夢中でクラブハウスサンドにかじりつく。
予想を裏切らない、美味しさで、俺は一気に平らげた。
アールグレイも、とても洗練された香りだった。そのベルガモットの柔らかい柑橘系の香りが部屋にふわりと、広がる。
食欲が満たされて、ひと段落すると、テーブルの上に小さなメモと鍵がおいてあることに気がついた。
あ、コンラッドのメモだ。なになに~、『今日は朝から用事があるので先に学校に行きます。朝食は、こちらに用意したものを食べてください。合鍵をおいておきますので、施錠してから出かけるようにしてくださいね。よろしくお願いします』
ふむふむ、了解です。それにしても、なんか事務的なメモだな。まぁ、気のせいかな。
いけない、早くしないと、遅刻してしまう。
俺は、大急ぎでパジャマを脱ぎ捨てると、制服に着替える。
それにしても、この世界のここの制服は随分と煌びやかだ。真っ白のカッターシャツに、コバルトブルーをベースにストライプのジャカード柄の入ったタイ。ウール100パーセントのセピア色のブレザーには、胸ポケットのところに学園のエンブレムが刺繍されている。上品なチェック模様の入った濃紺のスラックス。俺なんかが着ても、良家のご子息にみえるよ。
そんな、たわいもないことを思い巡らせていると、突然に昨日の夢が断片的によみがえってきた。
そうだ、なんともいえない奇妙な夢だった。
村田が緊迫した面持ちで、一晩中俺にメッセージを伝えるだけの夢だった。
『世界を引っ掻き回しすぎた。世界の均衡が崩れてきている。それに伴う数々の弊害を被る。最大の被害を被る前に、真実に気づくこと。そうすれば、全ての消失は防げる』
う~ん、確かこんなようなことを言ってたな。なんのことかいまいちよくわからないけれど。でも、なんか不吉な予感がするのはなぜだ。
漠然とした不安をかき消すように、俺は駆け足で学校へ向かう。
第十話 =完
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