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2009.4.22設置 『今日からマ王』メインです。 
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2009/06/17 (Wed)                  ショートストーリー第十編  桃色夢枕の導き
 ショートストーリー第十編   桃色夢枕の導き
 ※マ王!ドラマCD『夢を見せまSHOW』参照・・・捏造BL18禁VER.です(汗コンユですvvエロエロになってしまってすみませんorz
 ※表15禁 裏18禁です。注意。



ついに、ついに手に入れた。 

なんと、それを抱いて寝ると 、それだけで桃色うふふな夢を見れちゃうという夢のような枕をゲットした。

  フォンカーベルニコフ卿作『魔道抱き枕戦隊・あなたの胸で眠り隊』のなかでも、思春期の男子なら放っておかない、あんなことや、こんなこと・・・の桃色な夢が見れてしまう、ピンク色の枕を!! 



  さんざんヴォルフラムに、この枕を使うことを罵られたけれど、名付け親の助けもあって何とか無事?!にこの枕で眠る運びとなりました~!


 コンラッドって、意外と話が分かるよな。
 『婚約者がいながら、こんな枕を使うのは許せん!!尻軽め!!』と、罵詈雑言の嵐を俺にぶつけるヴォルフラムに『無粋な男は嫌われますよ』なんて大人な発言でヴォルフラムを懐柔しちゃったんだからなっ!
 ただ、『俺も夢にお供しますよ』って言ってたのが気になったんだけど・・・。 


 桃色枕を恭しくベッドに置いて、その中心にどすんと頭を下ろす。


 布団を被ってにこにこしていたら、コンラッドがブーツの音を響かせながら、俺の側にやって来た。
 大きくて形のいい手で俺の頭を優しく撫でるコンラッド。
「そんなに・・・ピンクな夢が見たかったんですね?・・・・ユーリ」

 にわかにベッドサイドで、地面に両膝を着けるコンラッド。
 膝立ちのまま、至近距離で俺の顔を見つめる彼。窓から射す月光が彼の端整な顔に陰影をつける。

 わわ、顔が近いよ・・・コンラッド!なんかどきどきするじゃん!

「え?う、うん。だって、健康な15歳男子だしやっぱりそこは興味津々・・・だよ」



 すいっと目を細めるコンラッド。

 わ、何この顔。すごいエロい顔してるよ、コンラッド!!

「興味津々・・・・ですか。例えば、どんなことに興味があるんですか?」

 ええっ、そ、そんなことまで聞くのっ?

 一瞬、躊躇する俺。
 息が吹きかかるくらいの距離で、扇情的な瞳で見つめ続けるコンラッド。
 俺は、思わず答えてしまっていた。

「そ、そりゃあ、キ・・・キスとか・・・・エッチなこととか・・・」
 そっぽをむいて、真っ赤になって答える。
 
 くすっと優しく微笑むコンラッド。
「へぇ、そうだったんですか。ユーリはまだキスをしたことがないんですか?」

 真剣な表情で見つめるコンラッド。
 熱い視線が絡み付いてくる。

「な、ないよっ」
 熱いまなざしから逃れるために、ぶっきらぼうに答える。

 コンラッドが、長い人差し指で俺の唇をなぞる。
 その甘い感触にぞくりとしてしまう。

「そうですか。では、セックスはしたことはありますか?」

 な、な、な~、セセセセセ・・・!その単語をコンラッドから聞くことになるなんて!!

 耳から火が出そうだった。

「そんなこと・・・あるわけないっ!!キスだってまだなのにっ!」
やっきになって、否定する。

 ふいに、彼に耳元で囁かれる。甘く低い痺れる声で。
「ユーリ・・・キスしたくないですか?夢なんかより・・・・もっと気持ちよくなりたいでしょう?」

 彼の普段とは比べ物にならないくらいの甘い声に、身体がじんと熱くなる。
 
 どうしちゃったんだろう・・・。俺、すごく変な気分・・・・。
 コンラッドは、男で俺も男で・・・・本当はこんな気持ちになったらいけないんだよな・・・。なのに・・・どうしよう?!俺、すごくコンラッドにキスされたいって思ってる。

「うん・・・」
 言葉が口をついて出てきた。熱に浮かされたように。



裏へ続く。
ヒント 右下 英語


ショートストーリー第十編 裏面です。十八歳以上推奨です。


「ユーリ・・・うんと気持ちよくしてあげる」

 コンラッドの冷たい指が俺の顎に添えられる。
 彼の顔がどんどん差し迫る。
 その切なさに、耐えられなくてぎゅっと目を瞑る。
 
「ん・・・・」

 コンラッドの薄い唇がようやく俺の唇に辿り付く。
 長くて、切ない時間だった。

 けれど、その口付けは、痺れるような甘さだった。
 唇から思わず吐息が零れてしまう。



 けれど、それさえ赦さないというように彼は唇を塞ぐ。

 角度を変え、啄ばむように何度も俺の唇を弄ぶ。その戯れは、次第にエスカレートしていく。彼の熱い舌が、俺の舌を絡めとる。甘く、濃厚なキス。

 もうすっかり、太刀打ちできない。身体に力が入らない。

 コンラッド・・・すご・・・すぎるよ。俺、おかしくなりそう・・・。

 ふいに、唇が離される。

 ようやく、唇が解放されて、酸素が体内を駆け巡る。
 急激に酸素を吸いすぎて、眩暈がする。
「・・・はぁ・・ふ・・・はぁ・・・」

 ぎし・・・・とベッドを軋ませながら、コンラッドが俺の上に覆い被さる。
 俺の身体を挟み込むように、両脇の辺りに腕を着き、上から俺を覗き込むコンラッド。月に照らされた銀色の髪がサラリと垂れる。

「ユーリ?もっと、気持ちよくしてほしい?」

 動悸が早くなる。
 これ以上、すごいことされたら・・・俺どうなっちゃうんだ?
 だけど・・・何だろう、この気持ち。
 もう、彼を拒めない。
 もっと、コンラッドに触れられたい。

 こんなの・・・変・・・だよな・・・。
 俺とコンラッドって、名付け親と名付子の・・・親子みたいな・・・そんな関係のはずなのに・・・。こんな気持ちを彼に抱いちゃいけないのに・・・。いけない筈なのに・・・。



 コンラッドにこんなに・・・こんなに触れて欲しくてたまらないなんて・・・!!

 ふいに、コンラッドが俺に囁く。月に照らされた切ない彼の瞳に俺が映る。
「ユーリ・・・貴方が・・・好きです。貴方を・・・抱かせて・・・・・」

 闇に響く彼の美声に、俺の中の何かが弾けた。

 好き・・・?コンラッドが・・・俺を・・・?俺を抱きたいくらいに・・・?
 
 その事実に胸が張り裂けそうに、切なくて甘い気持ちになった。

 俺・・・今、信じられないくらい、どきどきしてる。身体が消えてしまうくらいに。意識だけがここに存在しているような・・・甘くて苦しい・・・気分。

 俺、コンラッドのことが好き・・・だったんだ。ただの好きじゃない・・・・。もう、どうしようもないくらい・・・・。彼に、抱かれたいくらいに・・・。

「俺も・・・コンラッドのこと・・・大好き・・・みたい。今、初めて気づいたんだ。もう、どうしようもないくらい、あんたに惚れてたみたい・・・・」
 自分の抱いた感情に初めて気づいた俺自身が一番驚いていた。その事実を、彼に静かに伝える。

「ユーリ!」
 情熱的なキスが再び降り注ぐ。コンラッドは器用に夜間着のボタンを外していく。そして、キスは次第に俺の首筋を辿り、鎖骨を辿り、下へ下へと降りてくる。

 胸の突起物を唐突に甘噛みされる。
「ん・・やっ!」
 女の子のような甘い喘ぎ声が思わず漏れてしまう。
 
 羞恥で、全身がかっと熱くなる。

 けれど、コンラッドはそんな俺を愛しげに見つめる。
「可愛らしいですよ・・・・ユーリ」

 甘く、頭を撫でられる。
 コンラッドの蕩けそうな愛撫に、頭の芯がぼうっとする。
 もう、俺・・・コンラッドのことしか考えられない。

 緩やかに、彼の唇が俺の身体を滑り降りてくる。胸からわき腹を通って臀部にたどり着く。くすぐったいような、気持ちのいいような感触に身を捩じらせる。

「・・・っふあっ・・・ああっ」

 けれど、そんなのまだ序章にすぎなかった。
 この後されることに比べたら。
 
 コンラッドの長くて節くれだった指が、俺のすっかり屹立したものを掴みあげる。
「んああっ!!・・・だめ・・・コンラッド・・・!!そんなにしたら・・・ああっ!」

 人から触られたことのない、敏感な部分に与えられる刺激は、想像を絶していた。それも、コンラッドからそんなことをされるなんて・・・!!羞恥と快感で身が火照る。
 それだけで、すっかり参ってしまった俺なのに、彼は容赦してくれない。
 あろうことか、彼は俺のものを口内に入れてしまう。そのまま、唇で上下に妖しく翻弄される。熱い舌で、弄られる。
「ふ・・・ああっ・・もう、赦して・・・コンラッド・・・俺、おかしくなっちゃう・・・からっ!!」

 けれど、赦されるはずもなく、彼からの責め苦に甘く身体が蕩けていく。
 俺に出来ることといったら、力なく身を捩じらせて、いやいやと頭を横に振るばかり。

「ユーリ・・・気持ちいい?もっと・・・もっと信じられないくらい、貴方を気持ちよくしてあげる」

 彼は自身の指を舐めた後、信じられないことをする。俺の繊細な部分に指を侵入させてきた。
「あ・・・あ・・いやっ・・・・そんなところ・・・恥ずかしい・・っ!!お願い、やめてっ、コンラッド!!」

 どうしても、そこだけは恥ずかしくて必死で抵抗をする。けれど、彼は俺の中で意地悪に指を蠢かす。初めて感じる異物感に、全身が粟立つ。

「ユーリ・・・ここは、どうですか?」
 彼が俺の内部を抉り、低い声で囁いたときだった。

「っあああっ!!うあっ!!」
 今までとは比べ物にならないくらいの信じられない甘い疼きが全身を突き抜けた。程なく果ててしまいそうだった。けれど、彼がそれを赦してくれなかった。
 彼の手で、俺の誇張した物の根元が抑え付けられたからだ。

 湧き上がる疼きを無理やりに封じ込められて、苦しさに涙が滲む。
「はぁ・・・、コンラッド・・・・お願い・・・・赦して・・・解放・・・して・・・」

 彼に優しく、涙を掬い取られる。
「ご免ね、ユーリ。少し、我慢して・・・・。もっと、いいことしてあげるから・・・・」

 手で、俺の物を抑え付けたまま、俺の脚を割って身体を進めるコンラッド。

「っああっ!!駄目!!・・・・そんなの・・・無理っ!!」
 にわかに、激しい痛みが俺を襲う。
 コンラッド自身が俺の中に、侵入してきたからだ。まだ、入り口の部分に侵入してきただけだというのに、信じられない異物感。

 痛みで、身体が軋む。
「ほ・・本当にダメだって・・・!!い、痛い・・・よ、コンラッドっ!!」
 先程までの快感が一気に吹き飛んだ。
 激しい痛みが俺を襲う。

「ユーリ・・・大丈夫・・・俺が必ず貴方を気持ちよくしてあげるから・・・」
 俺の耳元で甘く囁くコンラッド。
 唐突に、彼は手を緩め、俺の硬く屹立していたものが、震えわななく。そのまま、俺自身が続けざまに大きな手で擦りあげられる。


 途端に、突き抜けるような甘さが襲ってきた。
 硬く緊張して、強張っていた身体が、甘く解されていく。
「あっ!!あああっ、コン・・・ラッド!!」
 俺の様子を見て取ったのか、コンラッドが俺の中に自身を一息に突き入れる。

 先の痛みは軽減されて、凄まじい疼きで満たされる。甘く苦おしい、快感に身を沈める。

 両脚を大きく広げたままの姿勢で、俺は、コンラッドを受け入れ続ける。

 俺・・・コンラッドとこんなことしちゃってる・・・。こんなに恥ずかしい格好で、こんなところを擦り上げられながら・・・・。女の子みたいに・・・・喘いで・・・・。

 その事実さえも、快感をもたらすけれど。

 それに、何よりも俺が、コンラッドを好きだって気づいたこと・・・・。彼も、俺を好きでいてくれたこと・・・・。俺たちは、すっかり魔王と臣下、名付け親と名付け子の関係を越えてしまった。

 けれど、それが何よりも嬉しかった。

 彼に導かれるままに、俺は意識を手放した。



エンギワルーエンギワルー

 眞魔国に生息する極楽鳥、通称エンギワル鳥の声に、俺は目を覚ました。




 あれ・・・?コンラッドがいない・・・?もしかして・・・夢だった・・・?!

 なんとなく、その事実に間が抜けた。





 なんだ、そうか、夢か、夢だったんだ。

 なんだろう、このすごく残念な気持ち。


 そうだよな、コンラッドが俺にあんなことするわけないもんな。すっげー、俺のこと大事にしてくれるけど、それって、俺が魔王だからだし、名付子だからだもんな。

 俺のこと、抱きたいほど好きなわけないか。だって、俺ってどう考えてもただの野球少年だし。抱いたってつまんないに決まってる。コンラッドは、男前だから、セクシーなお姉さんが良いに決まってるもんな。

 一人、沈んでいると、いつものように爽やかな彼がやってきた。
「陛下、おはようございます。どうでした、ピンクな夢は見れましたか?」

 ピンクな夢・・・か。そうだな、甘ったるくて、心を蕩けさせるような・・・ピンクな夢だったよ。そう、夢・・・・だったんだ。

 思わず涙が溢れてきた。
 コンラッドのことがやっと好きだとわかって、彼も俺のことを好きって言ってくれたのに・・・・。思いが通じたと思って、身も心もすっかり、彼と分かり合えたはずだったのに・・・・。全部偽りだったんだ。ただの夢だったんだ。


 途端に、きつくコンラッドの胸に抱き寄せられる。
「嘘です・・・御免なさい、ユーリ。昨日のことは、夢なんかじゃありません」

 俺は、目を丸くして彼を見上げる。

 え?どういうこと?だって、朝起きたら、あんたはいなかったし。

「御免なさい、駄目な俺を赦してください。昨日貴方を抱いてしまってから、後悔しました」

「何だよ?後悔って?!魔が差して、俺に手を出しただけってことなのかよっ!!」
間髪いれずに、彼に食い下がる。

 けれど、まっすぐな瞳で見つめ返される。
「そんなことは、断じてありません!!ただ、貴方のことを考えたのです。貴方は、俺にあんな風に迫られて、訳がわからないままに、流れに任せて抱かれてしまったんではないかと。本当は、俺のことなどは好きではないのに、そんな気がしてしまっただけなんじゃないか・・・と。だから、昨日のことは全部桃色枕のせいにして、貴方を困らせないようにしようと硬く誓ったのです」

 朝日を浴びて輝く彼の顔を 負けじと見上げる。
「馬鹿!コンラッドの大馬鹿野郎!!俺は男なんだぞ。そんな、生半可な気持ちで男に抱かれてやるかよ。・・・こ、コンラッドだから、コンラッドにキスして欲しいって、触れられたいって思っちゃったんだよ。俺だって、こんな気持ちをもっていいのか不安に思ったよ・・・だけど、止められなかったよ」

 再び彼のキスが落とされる。
 昨日の感触と同じ、コンラッドの唇。
 夢じゃなかった、コンラッドの唇。

「ユーリ、ふがいない俺を赦してください。もう、貴方への気持ちを誤魔化したり、隠したりしませんから。貴方を悲しませないと誓います。愛しています、ユーリ」
「コンラッド・・・!!」


 俺たちは、暫し抱き締めあった。
 にぎやかな朝陽を浴びながら。


 ふと、思いついたことを口にする。
「ところで、コンラッド・・・桃色枕の夢って何だったんだろう?だって、俺とコンラッドが・・・そ、そのああいうことしてたのが現実だったんなら・・・え~っと夢は何になるんだ?」

 にっこりと悪びれる風もなく言うコンラッド。
「貴方は、あまりの刺激に、熟睡してしまって、夢を見なかったのだと思いますよ」

「ば、ばっか!コンラッド。誰のせいだよ・・っ。あ・・でも、桃色枕の夢ってどんな夢なんだろうね?」

 ふいに、両手で俺の頬を挟んでじっと見つめるコンラッド。
「ユーリ、夢なんかに頼らなくても、これからはいつでも俺があなたにしてあげますよ・・・ピンクなことをね」

「こ、コンラッドの馬鹿っ!」

 俺は真っ赤になって、コンラッドを睨み上げた。


 けれど、まさか桃色枕がきっかけでコンラッドと結ばれるなんて・・・・。だけど、やっぱり、アニシナさんには絶対に言えないな・・・・あはは・・・。




 第十編=完
 

あとがき★★

 もっと、コメディーっぽくしようと思ったけど意外とシリアスで、エロエロになってしまいましたorz
 今回の次男のへたれっぷりも好きです(汗
 こんなんで、よかったのか・・・・な(汗
 最後まで読んでくださってありがとうございました★★
 

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