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【地下室設置作品】閉じ込められた心 1
※警告!この話は、最終的にコンユが初えっちをするに至るまで・・・・・のお話ですが!途中で、若獅子コンラッドが軍曹達にあわわわ・・・・・な回想というか夢シーンが挟まれていますのでご注意ください。
ユーリを恋人と呼べるようになって一年が過ぎていた。
「ふぅ・・・・・ンん・・・・・ぁ」
ユーリの身辺の警護も兼ねて、王の間へと毎夜、足を運ぶ。
彼はいつも、豪奢な天蓋付きベッドの上で、シルクのシーツの波間を無防備に寝転がっている。そんな愛らしい彼に、いつもおやすみなさいのキスをする。
柔らかな素材の夜間着に身を包む彼からは、いつもシャンプーの優しい香りと日なたの香りがした。
部屋には、パチパチと薪のはぜる音が小気味よく聞こえる。
それから、ユーリの唇から漏れる甘い吐息と、唇の重なり合う湿った水音も。
瑞々しくて、甘い唇に、自身の唇を触れ合わせ、何度も啄ばむ。彼の呼吸が浅くなった頃に、そっと唇を舌先でノックする。
おずおずと開かれる唇の先で、しっとりと濡れそぼった彼の舌を見つけ出して、絡み合わせる。
日常生活では、とても触れられないその部分を、優しくなぶる。そのたびに、ユーリは鼻にかかったような甘く幼い声をあげる。
―― けれど、どうしてもその先に進めない。
どちらの唾液ともわからない、透明な液体がユーリの尖った顎を伝うころに、俺はためらいがちに彼から唇を離す。
「んっ・・ふぁ・・・・こ、ンラド?」
まだ熱に浮かされたようなユーリが、切なげにこちらを見上げる。
その瞳は、疑問で溢れている。―― どうして、いつもここで終わるんだ?
恋人になって一年が経つというのに、キスまでしかしない俺に、奥手なユーリでさえ戸惑っている。
けれど、ゴメンね、ユーリ。どうしても、できない。
俺は、平静を装いつつも出来るだけ優しく微笑む。
「好きです、ユーリ。おやすみなさい」
そっと、柔らかいユーリの髪を撫でる。すると、少しむくれたように彼は俺の手を掴んで見上げた。
「好きならどうして・・・・・・。いや、べ、別にっ、何でもない! 先に寝てごめんな。寒いのに警備ありがとう。お、おやすみ」
大切なことをいいかけた彼は、自ら話を断ち切って、耳元まで真っ赤にして布団に潜り込んだ。
――どうして、抱いてくれないんだ?
あなたの一生懸命な叫びは、痛いほど聞こえてる。これは、俺の問題なんです。ふがいない恋人でゴメンね、ユーリ。
俺は、布団に潜り込んだユーリに心の中でそっと謝る。そして、布団越しにぽんぽんと彼の頭の上に手を置くと、好きだよ、と繰り返す。
もぞもぞと布団から顔を出して、照れくさそうに、俺も好きだよという彼の顔を見届けた後に、再び城内の護衛に戻る。
******
城内の警備を終えた俺は、ユーリの寝室へと再び向かう。俺達は、今や血盟城内で公認の仲だったため、俺とユーリが寝床を共にすることはお咎めなしというわけだ。
夜間着に着替えると、冷え切った身体を布団の中に滑らせる。隣で聞こえる規則的な寝息に、頬を緩ませながら眠りに付く。
次第に瞼が下がり、闇の中に身体が溶けていった。
******
警告※ここから続く裏は、若獅子の暗い;;受けモード(複数だし・・・エロい)なので、苦手な方は読まないことをお勧めいたします。飛ばしても内容に差し支えないです。ごめんなさい※
ところが、続きにMilky Apple様の美麗な軍曹イラストカットがありますので、そちらだけでもご覧下さい。見ないと損をします。
入り口ヒントは、右下の英語です。
※ここからは、18歳以上推奨です。おまけに、コンラッドが複数に襲われたりしています。苦手な方は、ブラウザでお戻り下さい。お願いいたします。
挿絵/Milky Apple様
「コンラート、今夜、寮へ来い」
いかにも純血魔族といったプラチナブロンドの短髪に紅い瞳の持ち主は、邪な笑いを俺に向ける。
長身に、白い肌に整った顔立ちの彼は、この士官学校で、実践訓練を受け持つ軍曹、ホルザーだ。俺より上背はあるが、筋肉はさほど目立たない。どちらかといえば軍人にしては細身な部類だ。
ともあれ、彼は最近やたらと俺に絡んできた。
彼の言動の端々から、俺を蔑むように見下しながらも、激しい剥き出しの嫉妬心を感じる。
それと同時に、彼の絡みつくような眼差しから、彼のよからぬ下心を容易に読み取れた。
それは、彼だけに始まったことではないが。おそらくこの士官学校に通うほどの身分の者で、混血なのはただ一人、俺くらいなものだろう。そして、現女王陛下の子息にて王子という複雑怪奇な立場のせいで、俺はこの学校中の生徒や軍曹、士官達から格好の標的にされていた。
彼らは、俺の存在が赦せないのだ。
血統の良さで全てが決まるこの世界で、唯一例外な俺が憎いらしい。母親がたまたま女王陛下だという幸運で、混血でありながらにして悠然と暮らしていける、将来が約束された俺が、疎ましくてしょうがないらしい。
正直、疲れた。どこへ行こうが、人々の俺を見る好奇な眼差しは、決していいものを含んでいないから。あまつさえ、自分の兄弟にさえ俺は、受け入れて貰えないんだからな。
思わず自虐的で、乾いた笑いが漏れた。
「何がおかしい? コンラート。とうとう気でも触れたか?」
ホルザー軍曹の皮肉な物言いに、現実に引き戻された。
「いいえ、ホルザー軍曹殿。今夜、貴公のところへ伺わせて頂きます」
しらじらしく片手の甲を頭につけて、掌を相手に向ける。形ばかりの敬礼の姿勢を取って思わせぶりに微笑んでやる。敬礼も何もあったもんじゃない。俺を嬲り者にしたいだけの奴に。けれど、どうしてだか自虐的な行為は加速していた。
この学校下では一生徒に過ぎない俺は、どんなに尊敬できない卑小な相手でさえ教官である以上は、敬うことになっている。それに、ただでさえ学校にまともに出席していない俺が、彼らに立てついたところで不利なのは分かりきっている。彼らに都合よく事実を湾曲されて、母に恥をかかせるに違いない。・・・・・・面倒だ。
だから、断るのが面倒そうな相手には、惜しげもなくこの身を預けることにした。
きっと、俺は自分が大事じゃない。剣を持つのも、生きるためじゃない。死への恐怖をまるで感じない俺には、お似合いなだけだ。
それに何より、俺はこんな混血の自分が、一番嫌いだ。魔族にも、人間にも迎合されない深い孤独を抱える自分が。
混血を何よりも気にしているのは、―― 本当は自分自身だ。
そして、母親が悲しむ姿を見たくないがために、その思いを全て塞ぎこむ自分もまた嫌いだ。
混血をであることを嫌うのは、父親を間接的に否定することになる。それもまた、心にたまらなく暗い影を落す。
ふと目の焦点が合う。
紅い瞳を輝かせたホルザー軍曹は、俺の顎を掴みあげると、その指に力を込める。
「なかなか物分りがいいな。では、今夜、たっぷりと教育してやる」
俺より長身な彼は、目を細めて、見下すような表情で囁いた。ハスキーな低い声は、熱っぽく掠れていた。
彼らに身を預けることで、精神的には、優越感を味わえると思っていた。馬鹿馬鹿しい話だがどんなに卑劣な相手でも、その行為の最中だけは、掌を返したように俺に甘くなるからだ。
けれど、流石に今回は相手が悪かった。
ホルザー軍曹の部屋の扉をノックすると、低い声で入れ、といわれた。
扉を開けるとそこには、ホルザー軍曹とその同僚が二人いた。
彼らもホルザー軍曹と同様に純血の魔族だ。
「私ひとりでは、君には物足りないだろうと思って仲間を呼んだよ」
ホルザー軍曹は、喉の奥で乾いた笑い声を立てる。
ホルザー軍曹の両隣に立つのは、実践訓練を受け持つアーレンス軍曹とクレメント軍曹だ。
ホルザー軍曹と変わらない体躯のアーレンス軍曹は、軍人にしては細身だ。一方のクレメント軍曹は浅黒く日焼けした肌に、気後れするほどの筋骨隆々な身体つきだ。
アーレンス軍曹は、短い濃灰色の髪と同じ色の瞳を妖しげに細めると、コンラートの軍服の詰襟に手を掛けた。
「コンラート君ね、君、前から可愛いなと思っていたんだよ?」
「光栄です、アーレンス軍曹殿」
俺の上着を器用に脱がす彼に、冷め切った台詞が、滑らかに口から出てくる。自分でも呆れてしまう。こんなときでさえ、平常心な自分に。
「くっはは・・・・・・!! 君って、本当にたまらないね」
ばさり、と乾いた音を立てて軍服の上着は地面に落ちた。俺の肌着を捲りあげると、彼は一見柔和そうな笑顔を俺に向ける。この場に不似合いな表情を見せる彼が空恐ろしくなった。
「―― っは・・・・!!」
唐突に、胸の先端に痛みが走る。長い爪で抉るように、執拗にそこを抓られる。鋭い痛みに、身体がびくびくと痙攣し、彼らに痴態を晒してしまう。けれど、それさえどうでもいい。肉体を弄られれば、反応するのはただの生理現象だから。
むしろ、こんな俺を熱いまなざしで視姦する彼らが滑稽に思える。
「でもね、そんな君ってたまらなく壊してやりたくなるんだ。今日は、君のために特別にいいものを用意したからね」
アーレンス軍曹の言葉を合図に、屈強なクレメント軍曹が俺を背後から羽交い絞めにする。ぴくりとも動けない。肉弾戦では、到底敵わない相手だ。
彼らを相手にするのは、荷が重過ぎるみたいだ。ようやく、このときに気づいたが後の祭りだった。
腕を組んで、いやらしい目で俺をみていたホルザー軍曹が、紅い瞳をぎらつかせてこちらに近づいた。彼は、ゆっくりと自身の白い手袋を外すと邪魔そうに、金髪の前髪を掻き揚げた。
簡素な木造のテーブルの上にある箱から、素早く何かを取り出した。太い注射器だった。
けれど、俺は勤めて冷静に振舞った。むやみに嫌がることは、彼らを喜ばせて、その行為をエスカレートさせるだけなのは十分に承知していた。
「悪い生徒には、躾が必要だからな」
耳障りな笑い声を立てる彼を上目遣いに見上げて、俺は、艶めかしく微笑んだ。
「えぇ、仰る通りです。ホルザー軍曹殿」
息を呑む彼から、俺は大人しく注射された。
「・・・・・っぁ・・・・ン」
最初に視界がぼやけ、目の焦点が合わなくなった。
そのうちに、身体にぴりぴりとした痺れが走る。次第に、その痺れは、甘く深い疼きとなって、俺は激しく欲情した。
軍服のズボンが、その肉体の変化についていけず、窮屈そうに突っ張った。
「とてもいい顔してるよ、コンラート君」
「それに、前がそんなに張り詰めて、苦しそうだな。よし、楽にしてやる」
うっとりとした顔で、アーレンス軍曹は俺を見つめる。ホルザー軍曹は、俺の顎を掴み上げて卑猥な言葉を吐き捨てると、軍服のベルトに手を伸ばす。
ガチャガチャと硬質な金属音を響かせて、ベルトが緩められる。
「ン・・・・っは」
ストン、と俺のズボンは下着ごと足元に落される。
俺のそこは、薬のせいで、血管が浮き立つほどに怒張していた。敏感な場所が、外気に晒された。それだけで、甘い快感がくすぐった。
異常なほどに、肌が火照り、腰椎を痺れさせるほどの強烈な疼きに浅い呼吸を繰り返した。擦りたい・・・・・・。薬で肉欲に突き動かされる俺は、はしたないことばかり、繰り返し繰り返し頭をよぎる。もう、そこを擦りたくて、気がおかしくなりそうになる。
けれど、俺の両腕は硬い筋肉質の腕に拘束されていて、それさえままならない。その刺激に耐えられずに、俺は両太股を閉じるようにして、屹立した場所を擦り上げようと試みる。
「ンン・・・ぅ・・・ぁぁ・・・・アアっ!!」
唐突に、俺のものはホルザー軍曹の手できつく握り締められた。
鋭い痛みの後に、気絶しそうな快感が押し寄せて、がくんと膝の力が抜け落ちる。咄嗟にクレメンス軍曹の屈強な腕に背後から抱えられる。
「駄目だろ?お前は、俺達が命令するまで、そこに触るな。どうした、そんなに潤んだ瞳で俺を見て? 擦ってほしいか? はしたない奴だな。それならきちんと軍曹様に、懇願してみせろ!!」
プラチナブロンドを振り乱して、ホルザー軍曹は嗜虐に富んだ怒声をあげた。
「そんなに苛めてやるなよ。俺が可愛がってやるな」
背後から、しゃがれた低い男の声―― クレメンス軍曹の声が聞こえたかと思うと、彼は俺の胸の突起をこねくりまわした。
同時に、面白くなさそうな顔のホルザー軍曹が再び俺の怒張するそこをきつく握り締めた。霞む視界に、場違いなほどに微笑むアーレンス軍曹が映った。
「アアっ!! うあああぁっ!!」
気を失いそうなほどの痛みと、身体中に電流が走ったような快感が突き抜けた。
頬に涙が伝うのを感じた。浅い呼吸を繰り返しながら、髪を振り乱して彼らに縋った。この気が狂いそうな疼きを沈めてくれる相手なら、もう誰でも構わなかった。それは、ただの肉欲に過ぎないから。
「ぁ・・・ぅ・・・・・お願い、します・・・・・ぁ、俺を慰めて下さ・・・・・い。軍曹様」
その言葉を皮切りに、半ば失神しかけながら、俺は欲望の波に浚われていった。
それから、俺は暫くの間、ただの彼らの玩具だった。
俺の身体の上を、三人の男達がいいように弄んでいた。
身体は抗えない肉欲の疼きに苛まれ、彼らに媚を売るように腰を蠢かし、言われるままに猛った彼らの物を咥えた。上だろうが、下だろうがお構いなしに。
それでも、心はとっくに疲れきっていた。だから、何も感じなかった。
身体だけは、欲望に焚きつけられて、無理やりに興奮させられて、狂ったように何度も吐精させられた。
それをみて、彼らは嗜虐心を満たされて、卑しい笑いを見せた。俺は、肉欲に溺れる片隅で、心底彼らを馬鹿にしていた。肉体を支配しただけで、心までも蹂躙できたと信じている彼らを。
皆、俺を痛めつけて優越感を味わいたいだけ。そのための愛の欠片もない、ただの暴力行為だ。
そう―― 性行為は、何も生み出さない。ただ、相手を肉体的に支配する手段に過ぎない。
★あとがき★
イラストカット見ましたか?! 華麗でカッコよすぎます。Milky Appleの花菜さんから、頂いたすてきなイラストですv 上のイラストカットの文字からサイトにリンクしております。本当に、ありがとうございました!!
ところで、文のほうは・・・・うわぁ、やっちゃった(汗)
苦手な人、ごめんなさい。コンラッド大好きですよ!!このあとは、コンラッドとユーリのラブラブモードに突入して幸せな展開にしますので、見捨てないで下さいです。
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